慶應義塾大学ウインドアンサンブルの委嘱で創立40周年記念委嘱作品として2017年に作曲。同年12月3日に行なわれた同団の第78回定期演奏会において作曲者自身の指揮で初演。
委嘱元である慶應義塾大学の三田キャンパスには、大きな銀杏の樹が立っています。また、ウインドアンサンブルの練習場のある日吉キャンパスでは、壮大な銀杏並木が来訪者を迎えます。以前、やはり委嘱作品を提供させていただき練習に伺った際の、その樹々の姿から鮮烈な印象を受けたのを思い出し、この曲の発想の縁(よすが)にしました。
一所に在って、その下を行き交う人々を見守る銀杏の樹。長い年月、巡る季節の中で、樹は一体どのような情景を見てきたのでしょうか。曲は、そんな樹が見てきた歴史の中の、季節の一巡を描いています。銀杏が黄金色に輝く秋から始まり、孤独へと向かう冬、新たな集いとなる春、躍動する夏を経て、再び秋へと戻ります。
曲の中で、季の変化とともに移りゆく人間模様が感じられれば、と思います。
1978年生。東京音楽大学作曲指揮専攻および同大学大学院を首席で修了。
2002年、第71回日本音楽コンクール作曲部門(管弦楽作品)第三位。2008年、第18回日本管打・吹奏楽アカデミー賞(作・編曲部門)受賞。2009年および2010 年、日本吹奏楽指導者協会「下谷奨励賞」受賞。また、執筆活動やCD 等の企画構成への参加も多く、2008 年4 月よりNHK-FM「吹奏楽のひびき」パーソナリティも務めている。
これまでに作曲を吉田峰明、池辺晋一郎、西村朗の各氏に、指揮法を汐澤安彦氏に師事。また、2000年より6年間、湯浅譲二氏のゼミ生および助手として薫陶を受ける。現在、東京音楽大学・国立音楽大学各講師、日本管打・吹奏楽学会理事、21世紀の吹奏楽" 響宴" 会員。
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