真紀さんとは、同じ藝大出身で学年も二学年離れているだけなのに何故か在学中はご縁がなく、初めて出会ったのは4年前の2017年8月でした。とあるコンクールの審査でまる二日間を一緒に過ごしましたね。
ひょんなことから、その年の4月にお互いの子供が偶然同じ大学に入学していたということがわかると意気投合、いろんなことをお喋りしました。
東フィルのオーボエ奏者として多忙な演奏活動をこなしつつ、家庭を持ち二人のお子さんの子育てをしながらの生活は、きっとご苦労も多かったことでしょう。しかし、そんなご苦労も、私にはむしろ楽しみながらこなしているように見えました。
昨年2020年10月に6曲のレコーディングを録り終えた後も、これから一緒にやりたい事が山のようにあって、そのためにも「入院して治療に専念してくるから!」と言っていた真紀さんが、今年の2月初旬には帰らぬ人となり、遠く空の向こうに逝ってしまったということがいまだに信じられずにいます。
残念な想いが消えることはありませんが、真紀さんが遺してくれたこの楽曲たちが一人でも多くの方に届くことを願っています。
この作品集を真紀さんの高知のご両親と、真紀さんのご主人の勇智博様、息子さんの知希さん、そしてお嬢さんの和花さんに捧げます。 (高嶋圭子)
1962年、香川県高松市生まれ。広島市出身。
4歳からピアノを始め、中学高校時代では部活動で合唱に熱中。高校二年より和声学・作曲理論を学び始め1982年東京藝術大学音楽学部作曲科へ。卒業後の1987年、パリ・トロンボーン四重奏団初来日の際にアンコールピースとして「夕やけこやけ」「わらべうた」を提供して以来、トロンボーンに関わる作品が多い。
トロンボーン四重奏のための「パスピエ」「メモリーズ」「スクエアダンス」「古都三景」「出逢いは、はじまり」「ふるさとのうた」「四季の詩」「ハナミズキの祈り」「砂の丘を越えて」など、またトロンボーンとピアノのための作品として、ミシェル・ベッケ氏のソロアルバムにも収録されている「幻想五木の子守唄」をはじめ、ソナタ「風花賛礼」「夜の静寂に」「春の呼ぶ声を聞く」などがある。合唱曲としては、落語を主題にした「時そば」(混声合唱)、女声合唱組曲「京都の恋(詩:黛まどか)」「花だより(詩:高橋うらら)」など。ピアノ曲としては「ピアノ発表会物語」がピティナ・ミュッセ(インターネット上の楽譜配信サービス)にて好評配信中。
1998年に広島で行われた国民体育大会では、開会式・閉会式のファンファーレを作曲。一般社団法人全日本ピアノ指導者協会正会員。
※高嶋の「高」は、はしごだかが正式です。システム上表示ができないため代用しております。
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