行進曲「風の音に乗って」：渡部哲哉 [吹奏楽中編成]

行進曲「風の音に乗って」

　春のいい天気の下、涼しげな風が清涼感を運んでくれるイメージで作曲しました。サイクリングにでも出かけて、春という季節を身体全体で感じ取れたらという清々しい気持ちを表現しています。清々しい風を切りながらサイクリングを楽しみ、周りの景色や人々の生活を感じながら、何事をするにも前向きに生きていこうという願いも込められています。少し早めのテンポ設定は、サイクリングで進んでいくスピード感を、トリオに出てくる打楽器は人々の楽しいそうな生活を表現しています。

なおこの作品は、2004年に行われた「自由演奏会作曲コンクール」にて最優秀賞を受賞致しました。

仕様

楽器編成

渡部哲哉(Tetsuya Watanabe)

1973年、東京都生まれ。1996年、東京コンセルヴァトアール尚美を首席で卒業。専攻優秀賞、総合優秀賞を受賞。卒業演奏会に出演。同年航空自衛隊に入隊。1997年、日本吹奏楽学会主催「管学合奏のための作編曲コンテスト」にて「佳作」入選。「審査員特別賞」受賞。2002年、日本吹奏楽指導者協会（JBA）下谷賞選考会にて「優秀賞」（第1位）を受賞。2003年、同「佳作」（第2位）入選。2004年、自由演奏会作曲コンクール「最優秀賞」（第1位）受賞。2006年、日本吹奏楽指導者協会（JBA）下谷賞選考会にて「佳作」（第2位）入選。

現在、航空自衛隊中部航空音楽隊サックス奏者、作編曲者。日本管打・吹奏楽学会会員、日本吹奏楽指導者協会会員、作曲集団「風の会」会員。

サクソフォーンを小串俊寿氏に師事。室内楽を服部吉之、岩本伸一、作編曲を伊藤康英、高橋伸哉、指揮法を林紀人、吹奏楽を鈴木孝佳（TAD 鈴木）、近藤久敦、小沢俊朗、佐藤正人の各氏よりそれぞれ学ぶ。

現在までに300の作品を手がけ、それらの一部はビムス・エディションズをはじめ、CAFUA レコード、ウィンドアート出版、イースター音楽出版、ブロード出版、ユニバース、ウィンズスコア、音楽之友社、バンドパワーから出版またはレンタルされており、好評を得ている。また手がけた作品を収録したCDも東芝EMI をはじめ、CAFUA レコード、ブレーン、クラウンからリリースされている。

主な作品に【ジョイフル・ポケット】（2002年下谷賞）、【古都の彩】（2003年下谷賞佳作）、【風の音に乗って】（2004年自由演奏会作曲コンクール最優秀賞）、【春色の扉】（2006年下谷賞佳作）、【オマージュ～限りある空の時を】【花柳の舞～舞妓たちの光と陰】【落ち葉の舞う季節】【懐古の時間】【Bossa】などがある。

修正情報

MARCH “SOUND OF THE WIND”：Composer: Tetsuya WATANABE

I composed this piece with the image of a cool wind bringing a refreshing feeling on a fine spring day, like I experience when I go cycling. I seek to enjoy life to the fullest, savoring the bracing wind when cycling, enjoying the scenery and the activity of people around me as I ride.

The bright tempo portrays the speed of my bicycle as I ride and the percussion in a trio expresses the happiness of people I see along the way.

This piece won the highest award in "FreeConcert Composition Competition" in 2004.

Specifications