この曲は、リヒャルト・シュトラウスが作曲した歌曲で、ヘルマン・フォン・ギルムの詩に付曲した歌曲集「最後の葉」に収められています。
曲名の「万霊節」とは「死者の日」とも呼ばれ、キリスト教で全ての死者の魂に祈りをささげる日のことです。11月2日がその日とされていますが、日本でいうとお彼岸やお盆のようなものにあたるでしょうか。詩の内容は、万霊節の日に亡くなった人への想いを語るものになっています。歌詞の中に「死者の魂が自由になる日」とありますが、これは生きている人が祈りをささげることで、亡くなった方を身近に感じるという意味ではないかと思います。
この曲をアレンジするにあたってポイントとしたのは、詩の第2節の部分(練習番号B)でした。Es-durを基本とした大らかな第1節や第3節と比較してこの部分は調も安定せず、詩の内容にも手の届かないものを追い求めるような不安定さ、切迫感のようなものがあります。そこで全体を高音域に移し、さらに音を少し絞り込んで緊張感が感じられるようにしました。1st Cl.は高音域で弱奏するのが少し大変かもしれないですが、乱暴にならないように注意していただきたいと思います。それに対して、第1節(練習番号A)や第3節(練習番号C)の部分は、原曲に近い感じでアレンジしています。
演奏する際は、ぜひご自身で原詩を訳してみてください。歌曲の楽譜やネットから対訳を入手することは容易ですが、訳すことで詩についての理解が深まると思いますし、シュトラウスがつけたハーモニーの美しさも感じることができると思います。
万霊節:リヒャルト・シュトラウス arr. 中村利雅 [クラリネット8重奏]
¥4,400
2001年宇宙の旅「ツァラトゥストラはかく語りき」:シュトラウス arr. 岩井直溥 [吹奏楽大編成]
¥5,500
山賊の歌/ダークダックス:小島祐嘉 arr. 山岸和正 [金管5重奏]
¥4,070
枕草子「春はあけぼの」:八木澤教司 [吹奏楽スコア]
¥2,860
組曲「惑星」より火星:グスターヴ・ホルスト arr. 一瀬恒星 [金管10重奏]
¥7,040
「地球の詩」吹奏楽と合唱のための〈コンサート・バージョン〉:三浦真理 [吹奏楽極小編成]
¥13,200
楽劇「ばらの騎士」:ワルツ・シークエンス第2番:シュトラウス arr. クリスチャン・ヤンセン [吹奏楽中編成]
¥36,740
ユーフォニアム・テューバ四重奏による三つのモテット:アントン・ブルックナー arr. 山岸和正 [バリ・テューバ4重奏]
¥3,740