この作品はとてもシンプルな構造でできています。
全編ユニゾンで、その中のある音が高音や低音に配置されることによって別のフレーズが浮かび上がるようになっています。
僕自身はミニマル・ミュージックのスタイルを取っていますが(正確にはその後のポストクラシカルといいますが)そのスタイルではズレが重要になり、2つ以上の声部が必要になるわけですが、あえて単旋律にすることで時間軸上でのズレを考えたわけです。
そのフレーズは単音から始まり、24音まで増殖していって一区切りです。
また中間部からは和音らしき響きが聞かれますが、これはあくまでフレーズの中の最初と最後の音のサステイン(持続音)であって意図的に作った和音ではない。後半ではそのサステインが単旋律のリズムと同期して分化されているだけです。
全編ユニゾンということはある意味で理解しやすいように思われますが、演奏する側から考えるとピッチやリズムの違いが誰にでもわかることであり案外難しいとも言えます。
またリズムのグルーヴ感(例えばロックやジャズのような)もとても大切です。
このような実験をさせていただいて感謝しています。尚、タイトルは鉄道の単線の意味からとっています。
(久石譲)
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