初稿は2000年に小編成用の作品として創作したものを、今回フレキシブル編成に編集しました。
私自身、「さくらのうた」や「春の詩」など、春の印象に導かれた作品を創作する機会が多くなりました。今作品では冒頭に現れるルネサンス舞曲などでもなじみある3拍子のリズムに乗せて、シンプルながら刻々と変化するメロディとリズムの中に、春を迎えて、春が過ぎる様子を重ね合わせてみました。描写よりも情景としての音楽観が強くあります。
冒頭(3/4拍子)からの3拍子による舞曲のリズムと、中間部(6/8拍子)の2拍子のリズムがそれぞれ中心的な存在です(いわゆる「長-短」のリズムが舞曲の所以です)。このリズムの性質を帯びながら、メロディの歌い方や伴奏の仕方を決めていくとよいでしょう。仮に打楽器を加えない編成であればなおさら、これらのリズム感が褪せてしまわないようにしてください。
編成については、木管6重奏、金管6重奏、Cl・Sax6重奏でも演奏できますし、合奏でも演奏できます。小音符については演奏の都合に合わせて適宜選択してかまいませんので、是非お試しください。
特徴のあるリズムやハーモニーを、素直な音楽性で紡いでいくことが叶えば素敵な演奏になることと思います。(福田洋介)
1975年東京杉並生まれ。
幼少より音楽に愛着を持ちシンセサイザー等で遊び、11歳よりDTMシステムによる音楽作りを始める。現在まで作・編曲は独学。そして中学、高校と吹奏楽を続ける。高校在学中に商業演劇の音楽を担当。その後演劇・舞踊・映画・TV・イベント等の音楽製作、吹奏楽・管弦楽・室内楽の作・編曲および指導・指揮に力を注ぐ。
吹奏楽やアンサンブルのCDや楽譜を各社より多数出版。佐渡裕&シエナWO、金聖響&シエナWO、テレビ朝日「題名のない音楽会21」などのアレンジャーとしても好評を博す。その他、学生団体・一般団体の常任・客演指揮も務めている。
ダイナミックかつシンフォニックな音楽から、一度聞いたら忘れられない透明でシンプルな音楽まで、あらゆる姿の音を紡ぎ出すその作風に、各方面からの評価と信頼が高い。
Sherpas(サキソフォンラージアンサンブル)音楽監督、すぎなみ彩楽ウインドシンフォニー 音楽監督、NHK「アリーmyラブ」「ダーマ&グレッグ」「ロズウェル」等 日本語版オープニング/エンディング曲担当、映画「月のあかり」音楽担当、さくらのうた(第22回朝日作曲賞・2012年度AJBAコンクール課題曲)、吹奏楽のための「風之舞」(第14回朝日作曲賞・2004年度AJBAコンクール課題曲)、KA-GU-RA for Band(JBA下谷賞・佳作)、シンフォニック・ダンス(航空自衛隊中部航空音楽隊委嘱)。
dmgzo60yd8g0
〈8月〉会員限定クーポン(対象商品:フォスターミュージックの出版物)
対象カテゴリ
会員限定
¥1,000 OFF
残発行枚数:59
下限金額:¥5,500
有効期間:2025/08/01 ~ 2025/08/31