12月25日15時を持ちまして、
2025年内出荷の注文受付を終了いたしました。
以降のご注文は年明け
【 2026年1月7日(水)以降順次出荷 】
となります。予めご了承ください。
本年もたくさんのご愛顧を賜りありがとうございました。
よいお年をお迎えください。
「ベルガマスク組曲」は、ドビュッシーのピアノ作品として、1890年頃に書き始められました。ドビュッシーの比較的初期の作品故、先人の影響を残してはいるものの、作品中に持ち込まれた文学的、絵画的な色彩感覚は、印象派音楽への歩みを踏み出しているといえるでしょう。この木管7重奏の編曲は、さいたま市立浦和高校吹奏楽部の委嘱により、同曲から1楽章「プレリュード」と3楽章「月の光」との2楽章を編曲したもので、いずれも同校木管7重奏(Fl. 野口慧子、Ob. 橋本奈津美、Cl. 小玉かおり、A.Sax. 関根尚香、T.Sax. 丸美咲、B.Cl. 蓮見絵里、Str.Bass 栗原俊彦)によって初演されました。
この編曲は、フルート、オーボエ、クラリネット、アルト・サクソフォン、テナー・サクソフォン、バス・クラリネット、コントラバスの7人を想定して書かれていますが、オーボエのパートはクラリネットでも代替できるよう、Bb管用に移調したパート譜が同梱されています。
この編成のような、異種楽器の組み合わせによるアンサンブルにおいて注意すべき点のひとつにバランスが挙げられます。各声部をバランス良く響かせることによって、全体の響きも自ずと融和してくることでしょう。特にサクソフォンは、楽器の特性上、そのまま演奏してしまうと他の木管楽器の2~3倍の音量が出てしまかねませんので十分な配慮が必要になります。
この曲の原曲はピアノ曲ですが、この編成で演奏するにあたっては、管楽合奏としての発想も必要になるでしょう。テンポに関しても、自然な空気(息)の流れが感じられる設定が望まれます。管楽アンサンブルならではの表現力を活かした、色彩感豊かな「ベルガマスク組曲」を創り上げていってください。
(黒川圭一)
I. プレリュード [4:30] III. 月の光 [4:00](約)
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