三つの朝の情景：山里佐和子 [打楽器3重奏]

三つの朝の情景

打楽器三重奏で描いた三つの情景は、どの場面も高低のある三つの音が変容していく形となっていることで関連づけられています。

序奏 一つ目の情景は、いわば「憂鬱な都会の朝」。日々鬱積する疲れ、苛立ちのようなものを、ミニマル的な技法で表現しています。

二つ目の情景はうって変わって、優雅な雰囲気に包まれます。開放的で爽やかな朝を迎えた様子を、鍵盤打楽器のシンプルなメロディーとリズム、ハーモニーが歌います。

そして元気いっぱい、エネルギーみなぎる朝…無邪気な子供の情景と言ってもよいかもしれません。鍵盤のメロディーに太鼓が呼応し、楽しく盛り上がって曲は幕を閉じます。

作品が完成するまでに、何度も丁寧で具体的なアドバイスを下さった寺田由美さんはじめ、「ドライヴ」の皆さんに心より感謝申し上げます。（山里佐和子）

仕様

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楽器編成

山里佐和子(Sawako Yamasato)

兵庫県生まれ。宮城県、千葉県で幼少時代を過ごす。

県立岡山城東高等学校普通科音楽コース、国立音楽大学器楽学科卒業。

音楽出版社のアシスタント公募の通過をきっかけに、アレンジャーとして活動を開始。

学生時代の師である三浦徹氏の委嘱による、「民謡ファンタジー」（ユーフォニアムと吹奏楽のための、2004年）の発表以降は作曲活動も展開している。

2006年春より1年間、東京ミュージック・メディアアーツ尚美の科目履修生としてレッスン・講義を受講し、研鑽を積む。

作曲を菊池幸夫氏に師事。

アマチュア・学生の演奏者を対象としたものから著名な演奏家・演奏団体による委嘱作品まで、作編曲作品は幅広く演奏・出版されている。

修正情報

：Composer: Sawako YAMASATO

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