作曲家のイサーク・アルベニスは、スペイン近代民族主義楽派の旗手となって活躍しました。オペラやオーケストラ作品も残したが、特にピアノ曲を多く作曲し、当時からヨーロッパの音楽界で高い評価を得ていました。ロマン派的な小品も多く作曲していますが、スペイン近代民族主義楽派としての作品においてアルベニスの魅力が発揮されています。
この「Sevilla」はピアノ曲である《スペイン組曲》T.61作品47の第3曲。題名の「Sevilla」はアンダルシア地方の随一の古都であり、フラメンコ、闘牛、そして古い時代からの祝祭では男女が総出で踊る「セヴィリャーナス」が有名です。この民族舞曲「セヴィリャーナス」を柱にして曲の最初と終わりに配列し、中間部には「サエタ」の歌が悲しく奏でられます。「サエタ」とはキリストの受難を悼む春の祭りの「聖週間」に捧げる歌です。スペインの民族色豊かで情熱的な小品です。この編曲は中学生のアンサンブルコンテスト用にアレンジしました。三重奏でも音楽的にも技巧的にも楽しめることを想定しています。三重奏でも十分演奏効果の高いものになるでしょう。
スペインの舞曲ならではのリズムを感じられる演奏になるといいでしょう。特にバスクラリネットが小気味よいグルーブを作れる演奏を心がけることが大切になります。中間部はテンポにとらわれず、情熱的に歌い上げられると良いと思います。この曲は様々なアレンジで演奏されていますので、色々な演奏を参考にするのも良いでしょう。
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