リベルタンゴ：アストル・ピアソラ arr. 井澗昌樹 [金管5重奏]

リベルタンゴ

ピアソラの多くの作品は、和声や対位法によって複雑に作り込まれたものが多いのですが、代名詞とも言える『リベルタンゴ』は極めてシンプルな構造で成り立っています。それ故に様々なインプロヴィゼーションの入り込む余地があり、この作品の知名度を爆発的に推し広めた一因であったでしょう。ピアソラが語ったという「自由への賛歌のようなもの」という言葉は、挑戦にも、あるいは希望にも感じられ、革命児の強烈なエネルギーそのものを表していると思います。

63小節目および 111小節目の括弧付きのEs音ですが、筆者としてはこの変位があって良いと思うのですが、どうにも好みの分かれるところのようですので、奏者の皆さまのしっくりくる方をお選びください。 (井澗昌樹)

仕様

楽器編成

井澗昌樹(Masaki Itani)

大阪教育大学教養学科芸術専攻音楽コース卒業。同大学大学院芸術文化専攻修了。作曲を澤田博、北川文雄の両氏に師事。

主な作品に、バリトン独唱と管弦楽のためのカンタータ「倭建命 流離譚」、トランペット八重奏曲「四季の奏鳴」など。吹奏楽作品に、「火の断章」（2008年度全日本吹奏楽コンクール課題曲）、「Bye Bye Violet」、「愛の祭壇」など。

修正情報

LIBERTANGO：Composer: Astor PIAZZOLLA
Arranger: Masaki ITANI

Specifications

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