トロワフレーシュアンサンブル委嘱作品。
タイトルの「テレコ」とは、「互い違い、入れ違い」等を意味する関西弁です。
「テレコ」をテーマにしたことについては、私としては珍しく考えがあってのことでした。作曲に着手する前は、バス・クラリネットやE♭クラリネット、アルト・クラリネットなどを使って音域を拡げることを考えていました。しかし、いざ手を着けてみると、クラリネットの音域の広さ故に、クラリネット四重奏ならば・クラリネット四重奏だけが同じBb管だけで4重奏を組むことが出来ることに気づいたのです。むしろBb管4本で書くことで、弦楽四重奏やサクソフォーン四重奏には出来ない音楽を作れるのでは、と思い至りました。それで、同じ楽器4本でしか出来ない音楽、を考えたときに、同じ楽器とは言え、人間のすることですから当然4本の音色は微妙に違ってきます。その微妙な違いこそを楽しめるような音楽に出来ないかと考えました。
恐らくステージ上では誰がどの音を吹いているのか解らなくなって、渾然一体に響く音響体であるにもかかわらず、何かいつも色合いが変化し続けるような、まだらな状態を生み出したく思いまして、この様な音楽としました。タイトルは作曲中に、この様な状態を一言で言い表す言葉として採用いたしました。それにしても、「てれこ」って、関西弁らしいですね。そのことも気に入っています。
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