2013年の3月から現在も折にふれて書き続けているサクソフォンカルテットのための小品。今回はその中より6曲を選んで小品集とした。「バガテル」とは「ちょっとしたもの」「つまらないもの」を意味する性格的小品の事である。各曲にはさらに副題を付けてあるが、性格的小品としてのある一定の雰囲気、あるいは曲想を表すものである。それぞれの曲は強い関連性はないものの、プレリュードの冒頭の3度音程が幾つかの曲に細胞動機として浸透し、全曲に統一感を与えるように構成されている。便宜上番号を振ってあるが、全曲を演奏する必要はなく、また曲順も1曲目のプレリュードを除いて順番を入れ替るのは自由であり、これらは演奏者の自由な裁量に任せて曲を演奏することが出来るように作曲されている。
「プレリュード」はその名の通り曲集の冒頭に奏される曲。先に述べた通り、冒頭の3度音程が曲の構成に深く関わる。拍子が次々と変わる躍動的な曲である。「スケルツァンド」はロマン派的な小粒の曲。主部は比較的歌の要素の強い主題より構成されているが、同音反復の動機がその中でアクセントを添えている事に注目して欲しい。中間部はより躍動感を持つと共に、和声的には単純な扱いを基本としている。そして同音反復の動きが主部と関連性を持つと同時にコントラストを成す。「エレジー」は悲壮感を前面に出す。平行和音を多用しているが、要所要所は古典的にまとめられて行く。長調になった中間部は穏やかな雰囲気に変わり、これも主部とのコントラストである。またリハーサルマークCからのフレーズはブラームス作曲交響第4番第2楽章からの引用である。「ラプソディ」はブラームスとベートーヴェンが同居している。主部の主題は対位法的技法が多用されるが、対照的に中間部はシンプルに構成されている。そっくり主部が戻りまた中間部が繰り返されて唐突に終わるが、これはベートーヴェン作曲『6つのバガテル 作品126』第4曲へのオマージュである。「インテルメッツォ」は最初の小節のリズム動機が曲全体を支配している。また全ての楽器がリズム的にそろうラプソディとは対照的な構成であるが、最後何となくまとまっていくような雰囲気を重視している。「オスティナート」は便宜上最後に持ってきているが、この曲はプレリュードと対を成す曲で、プレリュードのフレーズが戻ってくる、いわゆる循環形式の手法を取る。最後は徐々に動きが緩慢となり、消え入るように終わる。
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