「11人のクラリネット奏者」について、作曲プランと整合性がとれる編成を考えた結果、「ダブルクインテット(エスクラリネット、クラリネット1・2、バセットホルン、バスクラリネット)+コントラバスクラリネット(以下CB)」という編成に辿り着きました。そして、CBを中央奥に配置、そこから扇状に対称に広がるようクインテットを低音から高音の順で配置する構図を採りました。客席向かって左側のクインテット〈X〉は民謡音階のペンタトニック主体、右側の〈Y〉は半音や増音程中心という、異なる音楽的性格を与えました。CBはそれらの橋渡しや統括を担います。
「タランテラ」はイタリア発祥の8分の6拍子系のテンポの速い舞曲ですが、曲の始めには到底タランテラの雰囲気はありません。8分の6拍子だけは守られていますが、イタリアの速い舞曲ではなく、幾分東洋的で遅く不安定な流れで始まります。そこから、CB、〈X〉、〈Y〉の三者が出会い交流しながら互いの音楽的性格をぶつけ、交歓する内に、次第にタランテラ的な断片が結合していき、細胞の融合に従ってその生命的なテンポも上がっていきます。そうして遂には、現代的で狂乱的なタランテラとして融合の姿を見せます。(朴守賢)
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