この作品は『ニュー・ウィンド・レパートリー2010』のために書き下ろした作品です。
夢を叶えるために必要な勇気、希望を与えてくれるという天然石、ジャスパー。
この作品も、そんな力を演奏者、聴衆に与えられる曲になって欲しいと願いタイトルにしました。
曲はシンプルな3部形式(A-B-A)で書かれており、メインとなるテーマは70年代後半から80年代あたりの映画音楽をイメージして、全体的に華やかな構成になっています。それはまるで夢に向かって歩み出す人々を後押しするように・・・。
「ニュー・ウィンド・レパートリー2010」の収録時には、指揮者の吉田行地氏と大阪市音楽団の皆さんの音楽表現の魅力を十二分に感じて欲しいと言うことで、中間部のテンポをかなり落として演奏していますが、「コンクール自由曲ベストアルバム12(2020年発売)」ではまた初演時とは違った雰囲気で収録して頂きました。2つの演奏の違いも楽しみながらお聞き頂ければと思います。(清水大輔)
1980年、神奈川県生まれ。2002年に昭和音楽大学短期大学部を卒業。作曲を藤原嘉文氏に師事。
サクソフォーン奏者・福本信太郎氏のための書き下ろし作品をはじめ、航空自衛隊中部航空音楽隊、陸上自衛隊東部方面・中部方面・第2・第4・第6・第8各音楽隊、海上自衛隊東京・横須賀・舞鶴・呉・佐世保各音楽隊、ヤマハ吹奏楽団浜松、なにわ《オーケストラル》ウィンズ、大阪市音楽団(現 Osaka Shion Wind Orchestra)、日生劇場、シエナ・ウィンドオーケストラなど、多くの団体から委嘱を受けている。
アメリカ・シカゴで行われる「ミッドウェスト・クリニック」やWASBE(世界吹奏楽協会)をはじめ、アメリカ、ヨーロッパで自作品が演奏されている。近年ではアジア諸国でも自作品演奏会の指揮や初演を行う。また、これまでに自作品集5枚を全国発売している。
21世紀の吹奏楽“響宴”会員。昭和音楽大学講師。
平成28年度 第49回JBA下谷賞受賞(この優しく、暖かい世界 アンディ・カウフマンのための音楽 )
2021年 スーザ/ABAオストワルド賞ファイナリスト(Immortal Anthem)
2023年 第4回WASBE国際作曲コンテスト カテゴリー2部門ファイナリスト(空を削るもの The Skyscrapers)
Jasper is a natural stone that is a source of courage and hope for people to fulfill their dreams. This piece was entitled “Jasper” in the hope that it would give the same kind of power to its performers and audience.
Written in a simple ABA structure, the piece has a main theme that was inspired by film music from the late 70’s and 80’s, and it boasts an elegant style throughout as if it is pushing people to take the first step towards their dreams.
This piece was written as an original work for the “New Wind Repertoire 2010” but it has been rerecorded along with the change in its publisher.
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