2023年、クラリネット奏者、井上幸子の委嘱により作曲。
井上さんがSNSでサスペンスドラマがお好きという話をよくされていたので、日本のサスペンス音楽をテーマにしたクラシック作品を書こう、いや、むしろ井上さんに2時間サスペンスの主人公になってもらおうと思い、この曲を書きました。
曲は、タイトルのとおり絶望の淵にある主人公が事を起こしてしまうシーン、その件の捜査に入る刑事、証拠を掴まれて逃げるシーン、とうとう追い詰められ、独白の後…という一連のドラマが、冒頭に登場するメインテーマの変奏で描かれます。サスペンスなので、特殊奏法や不協和音がいかにもという風に使用されます。
2023年11月、第23回井上幸子リサイタルにて初演。
1982年生まれ。東京都在住。
中学・高校と吹奏楽部でトロンボーンを吹く傍ら作編曲に興味を持ち、次第にそちらの世界に踏み込むようになる。高校卒業後、専門学校東京ミュージック&メディアアーツ尚美に入学し、作曲を川崎絵都夫、松尾祐孝の両氏に、ポピュラー・ジャズ理論を篠崎秀樹氏に師事。
2004年3月、同校を卒業。現在オーケストラ、ミュージカル、演劇、各種商業音楽のアレンジを中心に、吹奏楽やアンサンブルの作編曲など幅広く活動する一方、洗足学園音楽大学にて新しい形態のオーケストラ・アンサンブル、「アンサンブル・ヌーボー」の研究・開発に携わっている。
最近の目立った仕事としては、京都市交響楽団と大黒摩季、中孝介によるオーケストラコンサートアレンジや、ヤマハ「ニューサウンズ・イン・ブラス」アレンジなど。
2003年、日本現代音楽協会「コントラバス・フェスタ」に公募入選、出品。2004-5年21世紀の吹奏楽「響宴」に入選、出品。
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