全体は、[春、夏、秋から冬、そして春へ]の三つの部分に分かれています。冒頭は日本の国花を歌った「さくら」から始まり、春夏秋冬の行事や自然をうたった歌を巡りながら季節が進んでいきます。そもそも「唱歌」とは尋常小学校(明治19年に設置された旧制の小学校)の「唱歌」の授業(今の「音楽」)のために作られたもの。
思い返してみると、これらの曲は私の小学校時代には学校の教科書にもたくさん載っていましたし、折に触れて歌ったり聞いたりする機会もたくさんありました。しかし、昨今の学校教育の現場では、唱歌に触れる機会はずいぶん少なくなっているようです。本作品「四季の詩」の出版によって、日本には変化に富んだ四つの季節を歌った素晴らしい音楽の世界があることを、トロンボーン四重奏という音楽の世界を通して、一人でも多くの方に実感して頂けることを願います。
【収録曲】
・.春 さくら 春の小川 おぼろ月夜 こいのぼり 夏は来ぬ 4:35
・.夏 茶つみ たなばたさま 花火 村祭り 1:55
・.秋から冬、そして春へ 紅葉 里の秋 赤とんぼ たき火 雪、一月一日 うれしいひなまつり さくら 6:30
1962年、香川県高松市生まれ。広島市出身。
4歳からピアノを始め、中学高校時代では部活動で合唱に熱中。高校二年より和声学・作曲理論を学び始め1982年東京藝術大学音楽学部作曲科へ。卒業後の1987年、パリ・トロンボーン四重奏団初来日の際にアンコールピースとして「夕やけこやけ」「わらべうた」を提供して以来、トロンボーンに関わる作品が多い。
トロンボーン四重奏のための「パスピエ」「メモリーズ」「スクエアダンス」「古都三景」「出逢いは、はじまり」「ふるさとのうた」「四季の詩」「ハナミズキの祈り」「砂の丘を越えて」など、またトロンボーンとピアノのための作品として、ミシェル・ベッケ氏のソロアルバムにも収録されている「幻想五木の子守唄」をはじめ、ソナタ「風花賛礼」「夜の静寂に」「春の呼ぶ声を聞く」などがある。合唱曲としては、落語を主題にした「時そば」(混声合唱)、女声合唱組曲「京都の恋(詩:黛まどか)」「花だより(詩:高橋うらら)」など。ピアノ曲としては「ピアノ発表会物語」がピティナ・ミュッセ(インターネット上の楽譜配信サービス)にて好評配信中。
1998年に広島で行われた国民体育大会では、開会式・閉会式のファンファーレを作曲。一般社団法人全日本ピアノ指導者協会正会員。
※高嶋の「高」は、はしごだかが正式です。システム上表示ができないため代用しております。
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