原曲は作曲家寺島尚彦氏(1930~2003年)による歌曲で、1964年沖縄戦跡国定公園「摩文仁(まぶに)の丘」を訪れた寺島氏が、第二次世界大戦末期に地上戦が繰り広げられた沖縄戦での惨状を知り、自ら作詞も手がけ11連からなる長大な歌詞を持つ作品として書き上げました。
これまでに数多くの歌い手により歌い継がれており、曲中に何度となく繰り返されるさとうきび畑に吹く風の音を表現した「ざわわ ざわわ ざわわ」という歌詞を耳にしたことのある方も多いことでしょう。演奏の際には、ぜひ原曲の歌詞の全編に触れ、この作品に込めた寺島氏の想いを十分理解した上で演奏に取り組んでください。
編曲にあたり、43小節アウフタクトから53小節の部分では、歌詞の8連目[銃弾に打たれて自分が生まれる前に命を落とし会うことも叶わない父を「お父さん」と呼んでみたいと願う主人公の深い哀しみ]を想いながらアレンジしました。
風に吹かれて揺れるさとうきび畑の下には、いまなお多数の戦死者、自決者が眠っています。その事実を、今を生きる私達は決して忘れることなく心に刻みつけて生きていかねばならないと、そう強く思うのです。(2017年12月 高嶋圭子)
●演奏上のアドバイス
冒頭の5本マレットが難所ですが、右手に3本持ったほうがやりやすく感じると思います。5和音のロールの箇所は下から「左外声、右内声、左内声、右中声、外声」の順におさえるとやりやすいと思います。個人差があると思うので色々と試してみてください。
練習番号Aからは低音の響きにメロディを乗せる意識で演奏できるといいですね。いわゆる「伴奏部分」のみを独立して練習してみるのもいいと思います。
練習番号B、 Cと伴奏のリズムが変わっていきますが、そのリズムの「推進力や躍動感」を大切に演奏しましょう。半音の動きの「漂う雰囲気」を味わえるといいですね!
44小節目からは全体的にたっぷりと、ロールが早くなりすぎず「響き」を重視して演奏しましょう。Dの転調も意識して広がりが出るといいですね!Eからは昔を懐かしむような雰囲気を作るようにしてみましょう。(西久保友広)
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