北海道の滝川吹奏楽団の金管アンサンブルの委嘱作品。2023年3月に開催された第46回全日本アンサンブルコンテスト(静岡県浜松市開催)で私の金管八重奏曲『忘却の城跡』(ブレーン刊)を演奏してくださった同団の金管アンサンブル。そのときが初対面でしたが幸いにも打上げをご一緒させていただく機会に恵まれ、意気投合したことをきっかけに、この『空が知る路』が誕生することになりました。
空知地方で活動する彼らにとって「路(みち)」は“厳しい冬を乗り越え、春を迎える希望や人々の絆を象徴するものである”と伺ったことでテーマが決まり、それを踏まえてタイトルは空知の「空」と「知」を掛け合わせて名づけています。
短い夏に桜が咲いたり、冬本番で雪に埋もれたり、決して平坦ではない路。音楽で心を通わせれば、暖かい風が吹き輝かしい光が差すことを願い、空が見守る中で人々が歩む”みち”を表現しました。金管アンサンブルのレパートリーのひとつとして親しんでいただけましたら幸いです。(八木澤教司)
■ 初演メンバー:滝川吹奏楽団
Trumpet 1(Picc.Trp.)… 緒方 建塁
Trumpet 2(Flug. Hn.)… 高島 夢夏
Trumpet 3(Flug. Hn.)… 堀束 綾女
Horn … 棚橋 日向子
Trombone 1 … 藤林 法子
Trombone 2 … 大累 恵子
Trombone 3 … 高島 崇
Tuba … 内野 信
兵庫県西宮市在住。武蔵野音楽大学作曲学科卒業、同大学大学院音楽研究科修士課程修了。吹奏楽やアンサンブルの代表作は日本のみならずアメリカ、ヨーロッパ、アジア諸国、南米でも重要なレパートリーとなる。
2019年11月9日、天皇陛下御即位奉祝記念式典・国民祭典において天皇皇后両陛下「お出迎えのファンファーレ」として、東京2020パラリンピック開会式の式典音楽として作品がそれぞれ抜擢された。その他、ヨーロッパで歴史的権威のあるスペイン・バレンシア国際吹奏楽コンクールの課題曲に作品が選定、ミステリー映画「ソロモンの偽証・後篇」では「輝きの海へ」が挿入曲として使用されるなど活動は多岐に亘る。これまで全国植樹祭、全国高等学校総合体育大会、国民体育大会の式典音楽制作を歴任。各種コンクール審査員、客演指揮、指導、講演、音楽雑誌執筆に加え、音楽出版社のプロジェクトアドバイザーなどを務める。
合唱曲として手がけた「あすという日が」は、希望の歌、東日本大震災復興シンボル曲と称され、2011年第62回NHK紅白歌合戦において夏川りみ、秋川雅史の両氏によって熱唱された。第21回日本管打・吹奏楽 アカデミー賞 作・編曲部門(2011年)受賞、平成23年度 JBA下谷奨励賞を受賞。
2020年度より関東から関西に拠点を移し、神戸女学院大学音楽学部で作曲・音楽理論・吹奏楽の指導にあたる。
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