この曲の初演は1989年、聖徳大学附属取手聖徳女子高等学校の第2回定期演奏会で金管合奏と打楽器、ピアノという6重奏の編成によって演奏された。当時のプログラムには「茎崎、伊奈といった茨城県南地方の4つの民謡の旋律を使った西洋と東洋の音楽の「夢の祭典」とも言える作品」と書かれている。
2011年3月11日の東日本大震災は東北地方だけでなく茨城県にも甚大な災害をもたらしたが、報道での取り上げ方はあまりに少ない。
聖徳大学や高等学校の学生たちや卒業生たちも茨城県出身者は多いし、まだまだ被災者として元の生活を取り戻せていない方もいると聞いている。なんとか立ち直れ日本!頑張れ茨城!という気持ちを込めて22年ぶりにこの作品と向き合いアレンジし、2012年1月18日に聖徳学園「吹奏楽の夕べ」(聖徳大学川並香順記念講堂)で教員による演奏で吹奏楽版が初演。
ここには元気ではつらつと若々しい、そして延び延びとしていた頃の20代の自分がいた事に気づいた。元気のない今の日本人に元気を与えられる作品であって欲しいし、これからの日本を支える若者達にこの作品を爽やかに力強く演奏していただきたい。
1962 年、山梨県甲府市生まれ。
東京芸術大学作曲科卒業,同大学院修了。安宅賞受賞,神奈川県芸術祭創作合唱コンクール1位,IMC国際作曲家会議入賞,吹田音楽コンクール作曲部門1位受賞,文化庁舞台芸術創作奨励賞佳作入選,日本交響楽振興財団作曲賞,日本財団賞,第4回ヒナステラ国際作曲コンクール第1位受賞など,管弦楽作品において数々の受賞。
《小栗克巳混声合唱曲集》,《混声合唱とピアノのための「Lacrimosa」/無伴奏混声合唱組曲「碧の地平」》,《女声合唱組曲「ほたるは星になった」》,《ピアノのための組曲「水の彩る風景」》などを出版。ピティナ・ピアノコンペティション課題曲や,合唱作品、さまざまな楽器による編曲も多数出版。また日本語による日本初のオペラと言われる「細川ガラシア」(ドン・チマッティ作曲)1940 年復刻版の補筆、およびオーケストレーションを手がける。
今までに初演が行われた主要作品は、交響的幻想曲「アイオロス」,交響的幻想曲「ゼピュロス」,交響的幻想曲「ボレアス」,交響的幻想曲「ノトス」,ピアノ協奏曲,ヴァイオリン協奏曲,ヴィオラ協奏曲、チェロと室内オーケストラによる「コンチェルティーノ」,管弦楽のための「ディストラクション(Destruction)」,「アンティエンヌ」交響曲,弦楽四重奏曲「レスポンソリウム」,混声合唱とピアノのための「Lacrimosa」,無伴奏混声合唱のための「Libera me」,無伴奏女声合唱のための「Missa brevis」,無伴奏混声合唱組曲「碧の地平」,《女声合唱組曲「ほたるは星になった」》,《ピアノのための組曲「水の彩る風景」》,ピアノ連弾のための「3つのメロディー」など。
現在,聖徳大学音楽学部、及び大学院音楽文化研究科准教授、日本作曲家協議会会員、全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)正会員。
作曲を野田暉行,黛敏郎,三善晃,理論を尾高惇忠,島岡譲、ピアノをアンリエット・ピュグ・ロジェ、ダルトン・ボールドウィン各氏に師事。
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