とおりゃんせとおりゃんせ、ここはどこの細道じゃ…。
日本人なら誰でも口ずさんだことのあるわらべ唄「とおりゃんせ」。楽器の初心者でも親しみをもって取り組める題材を、との思いでこのテーマを選びました。
作品中では様々な音響の中で「とおりゃんせ」のテーマが繰り返し変容されます。
静寂のうちに始まる冒頭、やがて打楽器のリズミカルなモティーフが生成され、ある種の「祭り」が始まり、脈動の渦の中、その中で様々な楽器によりテーマが奏されます(打楽器は可能な限り指定の和楽器を使用して頂ければと思います。チャンチキ、和太鼓が無ければ、タンバリンとスネアドラムを代用してください。)。
やがて場面は緩やかなテンポへと移り変わり、低音楽器がテーマを担当します。「不気味な夜」のイメージです。連続する不協和音と木管楽器による細かいパッセージが、やがて新たなクライマックスを導きます。
その後、音楽は優しい響きへと変容していきます。「子守歌」のシーンです。装飾の非和声音が和声音へと解決する過程を意識しながら演奏すると良いでしょう。
皆様の演奏が、この作品に更なる脈動を与えて下さりますように。
東京音楽大学作曲科卒業、同大学院修了。作曲を西村朗氏に師事。
2009年『コミカル★パレード』、2016年『焔』が、全日本吹奏楽コンクール課題曲に採用された。この2作品からもうかがえるとおり、親しみやすい作品から現代曲まで幅広い作風を持ち、多くのファンに指示されている。
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