タイトルの通り、茨城県出身の詩人・野口雨情(1882-1945)が詞を付けた童謡の中から、3曲を選んでトランペット独奏のために編曲した作品です。
雨情は童謡童話雑誌『金の船』の初代編集長であり、その中で作曲家・本居長世や中山晋平と組んで多くの童謡を発表しました。今回取り上げている『あの町この町(作曲・中山)』『七つの子(同・本居)』『青い眼の人形(同・本居)』は、とくに親しまれているものとなっています。
作品は、2008年に班目加奈さんの委嘱により編曲、同年5月に茨城県天心記念五浦美術館第18回トワイライトコンサートにて初演されました。
班目さんは雨情と同じ茨城県のご出身であり、彼女の「茨城ゆかりの人物の作品を演奏したい」という思いからこの作品が生まれました。遠くから響く、トランペットの4小節のメロディ(3曲から想起されたもの)で懐かしい風景の扉が開きます。夕暮れ時を描いている『あの町この町』『七つの子』は、前出の“トワイライト”コンサートとも結びつきます。『青い眼の人形』は、レトロな雰囲気が出るよう意識して編曲しました。
トランペットが表現する、豊かな表情を楽しんでいただければ幸いです。(山里佐和子)
兵庫県生まれ。宮城県、千葉県で幼少時代を過ごす。
県立岡山城東高等学校普通科音楽コース、国立音楽大学器楽学科卒業。
音楽出版社のアシスタント公募の通過をきっかけに、アレンジャーとして活動を開始。
学生時代の師である三浦徹氏の委嘱による、「民謡ファンタジー」(ユーフォニアムと吹奏楽のための、2004年)の発表以降は作曲活動も展開している。
2006年春より1年間、東京ミュージック・メディアアーツ尚美の科目履修生としてレッスン・講義を受講し、研鑽を積む。
作曲を菊池幸夫氏に師事。
アマチュア・学生の演奏者を対象としたものから著名な演奏家・演奏団体による委嘱作品まで、作編曲作品は幅広く演奏・出版されている。
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