この作品はレオナルド・ダ・ヴィンチが描いた絵画「糸車の聖母」に触発されて、作曲したものです。
この絵画は聖母マリアが、かせとり棒と呼ばれる糸車の糸巻きを見つめる幼児キリストを抱いている姿が描かれています。かせとり棒は十字の形になっており、将来キリストが磔刑に処せられる十字架を暗示しています。そして聖母マリアは優しい眼差しでキリストを見守っています。
曲は序奏付きの大きな三部形式で構成しており、キリストの生誕、将来に背負う過酷な運命、子守唄をテーマにしています。全体的に鍵盤楽器を多く使用し、メロディやハーモニーがはっきりしているのが特徴です。演奏するにあたり、場面毎の音楽をよく理解し、マリアの様々な心情を表現していただけると嬉しいです。
尚、アンサンブルコンテストなど時間制限のある場合、以下のカットが考えられます。
○10 11小節目
○46 49小節目
○75 79小節目
○97 100小節目
参考にしていただければと思います。(松下倫士)
寺田由美パーカッションアンサンブル 「ドライヴ」委嘱作品。
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