第1楽章はグラバー邸で私が感じたノスタルジーが主題です。グラバーは幕末に長崎で活躍した英国商人で、その邸宅には坂本龍馬など幕末の志士も訪れたといいます。趣のある部屋とそこに展示されているグラバー愛用の品々には、激動の時代を生きた人々の面影が映し出されているようでした。グラバーは生涯を日本で閉じますが、この丘の上の邸宅から海を見つめ、時に望郷の念にかられたことでしょう。
第2楽章は昔の長崎港の賑わいをイメージした曲です。
グラバー邸の庭からは長崎港が一望できます。江戸時代の鎖国体制にあっても幕府公認の国際貿易港であった長崎港。行き交う船、溢れる物資と商人、さぞ活気があったことでしょう。そんな港の風景を想像して作曲しました。
演奏のポイントとしてはまず、曲調が対照的な2 つの楽章の個性を際立たせることだと思います。
第1楽章はゆったりしていますが、波のようなリズム感と心地よいある種のスピード感は忘れずに、決して暗く淋しい演奏にならないよう気をつけてください。
第2楽章はアーティキュレーションが雑にならないよう、リズムの吹き方が単調にならないよう注意してください。スピード感をもって、陽気で爽快で鮮やかな演奏を心がけてください。 (阿部 勇一)
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