田川伸一郎先生の客演指揮、千葉県立船橋東高等学校吹奏楽部によって同校の定期演奏会において2015年3月に世界初演。
原曲は航空自衛隊中部航空音楽隊委嘱作品として作曲した《トランペット協奏曲》の第二楽章。同隊のトランペット奏者である栗栖健一氏の初演で2003年に公開されて以来、国内のレパートリーとしてこの協奏曲は定着していましたが、2013年にアメリカ・シカゴで開催されたミッドウエスト・クリニックにおいてシンシナティ交響楽団首席奏者のロバート・サリバン氏によって演奏されたことで世界に広がりました。
アメリカの多くの指導者から特に第二楽章のコラールに対する好評を頂きましたが、ソリストがいなくては演奏できない《トランペット協奏曲》であることが現場では容易に取り上げにくい…というご指摘も同時に頂きました。そんな時、《輝きの海へ》《はてしなき大空への讃歌》の依頼者である田川伸一郎先生から10年以上も前に伺ったお話を思い出しました。
「八木澤先生、第二楽章が新しいコラールとして吹奏楽曲に生まれ変われば、より多くの吹奏楽ファンに親しまれるはずですよ」。田川先生のお言葉に当時の私は「いつかそんなチャンスを作りたいと思います」とお約束したものの、なかなかきっかけがなく実現できていませんでした。しかしながら今回は再び田川先生から世界初演のお声をかけていただき完成に至ったのです。
新しく生まれ変わったこの作品を《愁陽の路》と田川先生に名づけていただきました。そして更に多くのバンドが演奏会や基礎合奏のコラール・エチュードとして親しんでいただけるように田川先生と各楽器のグレード設定などをディスカッションしながら最終稿を仕上げました。
この場をお借りして田川先生とご協力を頂きました船橋東高校の生徒さんたちに心より感謝申し上げます。(八木澤教司)
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