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たった一本のパンを盗んだ罪で19年もの監獄生活を強いられることになったジャン・ヴァルジャンの生涯を描いた、ヴィクトル・ユーゴーによるフランス・ロマン派文学の傑作「レ・ミゼラブル」(1862)。
1980年、パリでクロード=ミッシェル・シェーンベルクの音楽によるミュージカル版が初演され、1985年にはロンドンにて改訂版初演、その後世界中で公演され大ヒットしました。
日本では1987年に公演され大反響を呼びます。
さらに人気を決定づけたのは2012年に公開された映画(ミュージカル版を映画化)の大ヒットでしょう。
この人気により一般的により広く知られることとなりました。
そしてその音楽は、吹奏楽では森田一浩先生によるアレンジをはじめ、数多くの編曲作品が出版され演奏されているのは記憶に新しいところかと思います。
このサックス四重奏のためのアレンジは、ピリカ・サクソフォンカルテットの委嘱で2013年に編曲。今回の出版のために曲の削除や追加も含め、全面的に改訂されています。
曲は以下の8曲で構成され、あらすじは無視されていますが、テンポの速い部分と遅い部分をバランスよく配置し、コンサートピースとして独立・完結した作品となるよう構成されています。
映画版のサウンドトラックを基に、クラシカルな雰囲気でアレンジしました。
※4曲目と5曲目は独立した曲のように扱われており、カット等することによって様々な演奏時間に柔軟に対応できるよう構成されています。
(なお、アンサンブルコンテストで演奏する場合、73小節目フェルマータ=「夢やぶれて」の終わりまで演奏した後、165小節目フェルマータ=「民衆の歌」のはじめへ飛ぶと丁度良い長さになります。一例として参考にしていただければと思います。)
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