本作は、2017年3月に全日本吹奏楽コンクール課題曲への応募作品として作曲されました。応募作《マーチ「空を見上げて」》と同様に選考には至りませんでしたが、のちに吹奏楽サークル「昭和ウインドオーケストラ」の学園祭公演にて初演されました。
「肥後手まり唄」とは、日本の童歌「あんたがたどこさ」の正式な名称です。題材をご覧になって「あれ?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。実は2019年の課題曲として林大地氏の《あんたがたどこさの主題による幻想曲》が選出されており、偶然にも同じ旋律を題材とした作品です。林氏の独創的な作品に触れ、同じ素材からこれほど異なる音楽が生まれることに強い刺激を受けました。
本作は木管、金管、低音、打楽器といった各セクションがバランスよく活躍できるよう構成されています。童歌の素朴な主題を大切にしつつ、曲がどのように展開していくかを意識して演奏していただければ幸いです。難所もありますが、音楽の流れが途切れず、しなやかさを保った演奏ができることで、この作品の魅力がより引き立つでしょう。なお、オーボエ、ファゴット、アルトクラリネット、ホルン4番、コントラバスは省略可能ですが、演奏可能な場合には編成に加えることで音楽にさらに厚みを与えることができます。
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