このソナタは、サクソフォニスト加藤里志さんの委嘱により作曲した作品で、私が敬愛する4人のジャズマン「マイケル・ブレッカー」「ソニー・ロリンズ」「スタン・ゲッツ」「ジョン・コルトレーン」に捧げています。彼らは実際には同時代を生きたわけではありませんが、もし同じ時代に存在し、さらにその近くに自分もいられたら…そんな想像から生まれました。
マイケル・ブレッカーは気さくな友人として登場し、私に二人の仲間を紹介してくれる。
夜のバーではソニー・ロリンズとウイスキーを傾けながら語り合い、音楽や人生について話す。
昼下がりの公園ではスタン・ゲッツとサンドイッチを食べながら静かな時間を過ごし、彼の優しさに心が和むと同時に憧れを抱く。
そして最後に、幼なじみのようなジョン・コルトレーンにその出来事を話しているうちに、いつも自分が一番自然でいられるのは彼の前なのだと気づく そんな小さな物語を描いています。
曲の中には、それぞれの人物を象徴するモティーフが登場します。4人との出会いや対話を思い描きながら、「私」という語り手に自分自身を重ねて演奏していただければ幸いです。
(委嘱:加藤里志/初演:2021年12月30日 加藤里志(T.Sax)、黒岩航紀(Pf))
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