ドイツ・バロック音楽最大の作曲家であるヨハン・セバスチャン・バッハ(1685-1750)は当時の鍵盤楽器クラヴィーア(後のピアノの原型楽器)のための作品を多く残しており、このフランス組曲BMV812-817は1722年頃作曲されました。フランス組曲は6つのクラヴィーアの曲集でそれぞれ5~6曲の組曲で、本作品はその2番目の曲集です。バッハは組曲形式というものの完成度を最高の域までに引き上げたと言われ、バッハの死後この形式は次第に消滅して行き、西洋音楽史の一つの時代に終止符を打つ事になりました。
この組曲第2番ハ短調は"Allemande"(アルマンド) "Courante"(クーラント) "Sarabande" (サラバンド)"Air"(エアー) "Menuet"(メヌエット) "Gigue"(ジーグ)の6つの舞曲で構成されており、非常に洗練された上品さを持った芸術性の高い作品です。
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