時の標本
はじめに浮かんだのは、ホルマリン漬けにされた砂時計だった。そこには落ちかけ、止まっている砂が浮かんでいる。美しい姿を保ち、人の手により時を止められた生物のように、いくつもの砂時計がパルスを否定され浮かんでいる。こんな不思議な光景を思い浮かべているうちに、パルスとそれ以外のものが対峙する構図が浮かんだ。ティンパニ以外がパルスを受け持ち、時々同調するが、ティンパニはそれを否定する。途中、4人のパルスは全て違う周期でその存在を強調し、最後にはティンパニも加わり、いくつものパルスの層になる。だがそれらは、ティンパニのソロにより打ち消され、最後には全てがパルスから解放され、この幻想の終焉は突如やってくる。
演奏にあたって、上記のような一連の流れを意識しながら音楽をつくると面白いかもしれないですね。主役のティンパニと他のパートとが対峙したり、協同したりする箇所を明確にし、立体的な演奏になるよう心がけて下さい。アンサンブルが難しい箇所もあるかもしれませんが、この曲を通して自分たちの音楽を楽しんで頂けたら幸いです。
(茂木 宏文)
仕様
Specifications
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- ARTIST
- Composer: Hirofumi MOGI
- INSTRUMENTATION
- Percussion / Quintet (5patrs)
- PRODUCT TYPE
- Set / ENSEMBLE
- DURATION
- 0:07:00
- PUBLISHER / Code
- Hustle Copy / HCE-065
- RELEASE
- OVERSEAS SHIPMENT
- No
- EUROPEAN PARTS