チューニングのような場面から曲に入っていく仕掛けはコンサートのオープナーとしても活躍します。
2008年、「なにわ《オーケストラル》ウィンズ」の委嘱により書き始め4月に完成した作品。
この作品を書くにあたって代表である金井信之氏とメールで色々なやりとりをさせて頂きました。
『どのような構成にするか?』、『何分の作品にするか?』、『タイトルをどのようにするか?』金井氏にはかなり具体的なヴィジョンがあり、私自身非常に驚いたと共に感銘を受けました。そのイメージにどこまで近づけるか、というのが今作品の最大の焦点になったと思います。それはまるで映画監督と映画音楽作曲家のやりとりのようで、とにかく楽しい創作時間でした。
タイトルをよ く見ると、、、『夢のよう、なにわ』。夢と想像の素晴らしい世界へと誘う、「なにわ《オーケストラル》ウィンズ」の音楽に最大の敬意を表してこのタイトルにしました。(このタイトルのヒントを下さったのも金井氏です。)
曲の内容はとにかくストレートに音楽の楽しさを表現したつもりです。
映像がないとわかりづらいとは思いますが、冒頭部分では指揮者がいない状況で曲が始まり、Horn、中低音による荘厳なフレーズあたりで指揮者が登場します。(曲の途中で拍手が起こります。)
作品の冒頭部分で各パートが吹くフレーズはどこが最初に始まっても構いません。
あまりテンポ感を感じさせないようにして、あくまで自由に音を出している雰囲気を演出してみて下さい。
(清水大輔)
1980年、神奈川県生まれ。2002年に昭和音楽大学短期大学部を卒業。作曲を藤原嘉文氏に師事。
サクソフォーン奏者・福本信太郎氏のための書き下ろし作品をはじめ、航空自衛隊中部航空音楽隊、陸上自衛隊東部方面・中部方面・第2・第4・第6・第8各音楽隊、海上自衛隊東京・横須賀・舞鶴・呉・佐世保各音楽隊、ヤマハ吹奏楽団浜松、なにわ《オーケストラル》ウィンズ、大阪市音楽団(現 Osaka Shion Wind Orchestra)、日生劇場、シエナ・ウィンドオーケストラなど、多くの団体から委嘱を受けている。
アメリカ・シカゴで行われる「ミッドウェスト・クリニック」やWASBE(世界吹奏楽協会)をはじめ、アメリカ、ヨーロッパで自作品が演奏されている。近年ではアジア諸国でも自作品演奏会の指揮や初演を行う。また、これまでに自作品集5枚を全国発売している。
21世紀の吹奏楽“響宴”会員。昭和音楽大学講師。
平成28年度 第49回JBA下谷賞受賞(この優しく、暖かい世界 アンディ・カウフマンのための音楽 )
2021年 スーザ/ABAオストワルド賞ファイナリスト(Immortal Anthem)
2023年 第4回WASBE国際作曲コンテスト カテゴリー2部門ファイナリスト(空を削るもの The Skyscrapers)
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