曲タイトルにある「Five」は、もちろん5拍子のことである。5拍子と聞いて感じるものは人それぞれだと思うが、なんとなく取っ付きにくいような・・・。私自身も中学の頃から吹奏楽にどっぷり浸かって、クラリネットを吹いていたのだが、正直申し上げて5拍子に遭遇すると、ちょっと避けたくなる思いがした。とはいえ5拍子の曲にもチャイコフスキーの交響曲第6番ロ短調「悲愴」の第2楽章であったり、ジャズの定番「テイク・ファイブ」など、非常になじみのあるものも存在する。しかしながら4拍子や3拍子に比べればそれほど多くはないだろう。そんなこともあり、5拍子というものをもっと身近に感じ、なにか面白いものを、と思い作曲した。5拍子であることを除けば、いたってシンプルな楽曲なので、逆に5拍子であることを忘れるぐらい楽しく、そして爽快に演奏していただければうれしく思う。
また今回の楽器編成は、いわゆる小編成の部類に入るだろう。私は今作を書くにあたって、小編成でありながらアンサンブルとして、大編成にもある吹奏楽らしいサウンドと作風を心掛けた。ただし演奏団体によっては、各パートの人数はまちまちだろうから、演奏バランスは考えて演奏していただきたいところでもある。また、スコアにはオプションパートも書いてあり、大編成の団体でももちろん演奏可能なので、より多くの団体に演奏していただきたいと思っている。
私自身、吹奏楽の体験により、多くの音楽や人と出会えたことは、人生において非常に大きな宝物になっている。この「バンド維新」によって、あるいはこの曲によっても、また新たな出会いや体験が多く生まれることだろう。おそらく「5拍子」について語られることもあるだろうし、吹奏楽そのものに想いを馳せる人もいることでしょう。様々に綴っていただきたい。これがタイトルの「エピソード」たる所以である。
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