芸大大学院時代、全日本吹奏楽連盟の課題曲公募に「序奏とアレグロ」で応募し採用されたのが、吹奏楽との関わりの最初でした。師の浦田健次郎先生が、当時からオーケストラ作品と共に質の高い芸術吹奏楽曲を発表しておられた影響で、私も学生時代から吹奏楽に興味を持ったのですが、当時の吹奏楽界は完全な男の世界で20代半ばだった私には居場所がなく、その後興味が声楽系に移ったこともあっていつの間にか吹奏楽を書かなくなってしまいました。
数年前、全日本吹奏楽連盟から課題曲委嘱をいただいたのを機に吹奏楽の作曲を再開。'06年課題曲「パルセイション」、秋田の大曲吹奏楽団の委嘱で書いた「ゴシック」に続いて、「サイバートリップ」が復帰第三弾となります。
吹奏楽のサウンドは非常に明るく華やかなため、今までの私の作品は音楽自体を意図的に暗めな重厚な響きで統一する傾向があったのですが、この作品はタイトルからもおわかりいただけるように、今までで一番エンタテインメント色が強く、響きの明るい作品となっています。もともと大編成好きの私が小編成作品を書くにあたって取ったスタンスは、室内楽的・対位法的な書き方をするのでなく、小編成でありながら大編成の迫力を出せる書き方をすることでした。ピッチと音裏バランスがうまく決まりさえすればトゥッティで鳴ったとき、かなり厚みのある充実した響きとなるはずです。
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