この曲はゆったりとしたバラード・アレンジですが、ハッキリとした『ポップス・アプローチ』をしなくてはいけません。ポップスがクラシックと最も違う点は、テンポ・キープをどこまで厳密に行うのか…という点です。
テンポ・キープの基準と考えて欲しいのが、[9]小節目から始まるドラムのライドシンバルが刻む四分音符です。[1]から、もう既にそれが全員の脳内で鳴っているようなイメージです。その後もドラムが作るビートを全員が意識、あるいは無意識にしながら、右からきたものを決して左に受け流さず、しっかりとハートでビートを受けとめながら音楽を作っていきます。
かといってドラマーの彼(彼女)たったひとりだけにプレッシャーをかけているワケではありません。全員が正確なメトロノームを心の中で鳴らして下さい。こういった『ポップス・アプローチ』の曲では、ビートは迷ったり、悩んだり、揺れたりはしません。例えばドラマーが奏でているパターンを、ケミストリーやBOAさんなどの軽いダンスビートのドラムループ…と脳内で置き換えてもらっても良いくらいです。そういうイメージを持ちながら楽譜を読み込み、耳を使って、全員で音楽を『進めて』下さい。遅くもならず、早くもならず、雨にも負けず…です!!
[1]からのCl.群、[27]のSax.群は、全員の分散和音でリズムを作り出します。スラーで流し過ぎず、やわらかいタンギングも良いでしょう。[11]からのCl.の四分音符は、ピアニストの伴奏をイメージして、音符を長くなく短くなく減衰させます。ドラマーと前向きに心を合わせるのは言うまでもありません。
[11]からのBsn. やB. Cl.、[27]のB. Sax、Tubaは、Cb.のピチカートをイメージしましょう。
[35]の金管、Bsn.は、pより大きくなっても良いので、コラール的和音をしっかり鳴らして響かせましょう。
[45]は、実はHr.が音楽の芯になります。厳かに且つ堂々と伴奏しましょう。
[53]のOb.のオブリガートはFl.で代用、あるいはユニゾンもOKです。
[58]から3小節間の金管は、マルカートで和声をしっかり見せましょう。
[69]からは、全員が卒業生への万感の想いを込めて息を吹き込みましょう。メロディーの人は特にハツラツと!!
[87]のドラムは、2拍目のS. D.を強いリム・ショットにすると、直後の低音群の16分音符を呼び込む形となり、とても良いと思います。
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