ハイドンが64才のその頃、エルデーディ伯爵の依頼により6曲からなる「エルデーディ四重奏曲Op.76」を作曲します。「五度」「皇帝」「日の出」「ラルゴ」と表題の多いこれらの曲は、ハイドンの弦楽四重奏曲の中でももっともポピュラリティのある曲になりました。弦楽四重奏曲第77番の「皇帝」というタイトルは、ハイドンがオーストリアの依頼により作曲された国歌「神よ、皇帝を護り給え」を第二楽章で使用している為です。現在はドイツ国歌となっています。
ハイドンはイギリス滞在中、イギリス人たちが国歌を口ずさみ、国家への忠誠心を抱く様子に感銘を受けていたようです。晩年には自らピアノでよく演奏していたといわれています。
●演奏上のアドバイス
第二楽章は色々な歌い方があると思います。響きも四重奏らしい豊かなものなのでたっぷり歌ってもよいかと思います。それぞれのパートの役割を増幅させて音楽を作っていくととてもロマンティックな曲になります。古典派らしく、ロマン派のように、色々楽しめます。
第四楽章は、ハイドンの軽快さを存分に表現しましょう。2小節目の最後の音、この楽章の核となるモチーフのアウフタクトはスタッカート気味に演奏してみてください。Dからの流れるような対位法的な部分でも同様に演奏すると、メリハリと軽快さを保つことができます。所々に現れるシンコペーションも有効に利用しましょう。Jからの三連符は途切れることなく緊張感を持ってドラマティックに演奏しましょう。
平成元年度の第13回のアンサンブルコンテストで世田谷学園のために編曲したものです。
四重奏という最小で最大の響きを持つ編成を実感できる曲です。小さくまとまらずに一人ひとりがのびのびと演奏して楽しんでください。(かとうまさゆき)
新潟県立巻高等学校卒業。武蔵野音楽大学でトロンボーンを坂本辰則氏に師事し卒業。
1993年から2008年までオブロークラリネットアンサンブルの代表を務める。2009年1月にクアトロ・パッツァを加藤純子と共に立ち上げる。
世田谷学園、世田谷おぼっちゃまーずとオブローの為に多数アレンジをしている。
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