チャイコフスキーのみならず、バレエ音楽で最も人気の高い名曲といえる「白鳥の湖」だが、驚く事に初演の際には不評に終わっていたのでした。演奏と振り付けに不備が多かったのが原因だったらしいのですが、この素晴らしい名曲が不評で迎えられる、というのは一体どういう上演だったのか、逆に想像がおおいに膨らむところです。
ドイツの童話を元に構成された、悪魔ロッドバルトに白鳥に変身させられたオデットと、ジークフリード王子の悲劇の恋の物語を、チャイコフスキーは序奏と4幕からなる音楽にまとめました。作品番号20ですから初期の作品ですが、ピアノ協奏曲1番などと同時期に創られた、まさに油の乗りはじめた時期。どの曲も全てが名曲、と言い切れる素晴らしい作品でしょう。
このアレンジは、三重県立白子高等学校吹奏楽部の依頼、顧問の桐生智晃先生の選曲に寄るものです。
今回は全曲から、第一幕 No.1「情景」、 第三幕 No.18「情景」、 第四幕 No.29「終曲」を収録しました。No.1、29は多少のカットがなされています。
今後いくつかの楽章を追加して増やして行く予定ですので、フォスターミュージックのホームページでその都度お知らせします。
原曲の色彩感が自然に表現出来るようにアレンジされていますので、ひびきと音色での表現が出来るよう、力みなく演奏したい作品です。チャイコフスキーは吹奏楽で力んで演奏される事が多いので要注意です。
1965年東京都生まれ。東京藝術大学大学院音楽研究科作曲専攻修了。
安宅賞、第11回日本管打・吹奏楽アカデミー賞(作編曲部門)を受賞、外務省在外公館長表彰授与。国民体育大会(石川、山形、栃木)式典音楽、国民文化祭創作音楽(鳥取、秋田)、ねんりんぴっく(石川)式典音楽等を担当。シカゴミッドウエストクリニック、スリランカ交響楽団での新作初演、台湾国際音楽祭課題曲作曲、指揮客演など、海外の活躍も多い。
作編曲活動を中心に、指揮、CD企画、講習、審査、音楽誌への執筆など幅広く活躍。日本音楽著作権協会正会員、尚美ミュージックカレッジ専門学校特別講師、名古屋芸術大学特別客員教授。
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