『爽やかな朝のひとときはほんの束の間。ラッシュ・アワーの時間が始まった。ターミナルでは電車が到着するたびに、多くの人々が車内から押し出されるように降りてくる。乗換階段や通路では、行き交う人々の足音が様々なリズムとなって鳴り響いている。過密なダイヤによって運行されている電車は、ターミナルに近づくにつれて線路上で“渋滞”となる。駅でもない場所で電車は徐々に減速し、やがて止まり、そして再び慌しく動き出す。』
2006年度のアンサンブル・コンテスト曲として、富山県立富山商業高等学校吹奏楽部からの委嘱により作曲した本作品は、このようなラッシュ・アワーの喧騒を打楽器アンサンブルによって描いたものです。
なおこの作品では、複数の楽器が常に掛け合いのような形で現れて、様々なリズムが形成されています。演奏にあたっては、“組”となるパート同士の一体感を強く意識してください。
(高橋伸哉)
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