モーツァルトは生涯に41曲の交響曲を作曲しましたが、その中で短調のものはたった2つしかありません。ひとつが25番、もうひとつが第40番です。
映画「アマデウス」の冒頭をはじめ、多くのメディアで取り上げられ一躍有名になったこの「交響曲 第25番 ト短調 K.183」はモーツァルト17歳の時の作品。第1楽章 アレグロ・コン・ブリオ、4分の4拍子は、ユニゾンで奏するシンコペーションのリズムが大変印象的です。
クラリネット版の編曲では、原曲にある表情(弦楽器のトレモロ効果等)に近いものが出せるように随所に工夫をしていますので、原曲をよく理解した上で、奏法等を研究してみて下さい。クラリネット8重奏、クラリネットクワイア、どちらでも演奏可能です。(クワイアで演奏する場合、[B],[K],[P]の1st Cl.と、[L]のE♭Cl.はsoloで演奏すると効果的です。)
コンチェルト・ダモーレ 佐川聖二クラリネット・オーケストラの委嘱により2007年に編曲。同年、三鷹市芸術文化センター 風のホールにて、佐川聖二氏の指揮、同団体の演奏により初演されました。
(坂井貴祐)
1977年、北海道生まれ。北海道中標津高等学校を卒業後、尚美学園短期大学(現・尚美学園大学)音楽学科作曲専攻を経て東京ミュージック&メディアアーツ尚美 音楽芸術表現コース(現・尚美ミュージックカレッジ 音楽総合アカデミー学科3・4年次)を卒業。 卒業後は大村哲弥氏のもとで約2年間研鑽を積む。これまでに作曲を松下功、大村哲弥、延原祐の各氏に師事。
2000年、「セレモニアル・マーチ」がJBA (日本吹奏楽指導者協会)「下谷賞」(最高賞)を受賞。 同作品は2005・2006年度の中部日本吹奏楽コンクール課題曲にも選定された。2015年開催の第70回国民体育大会「紀の国わかやま国体」では式典音楽(入場行進曲)を全曲担当。作編曲作品の多くは、フォスターミュージック、ブレーン、CAFUA、ウィンズスコア、ウインドアート出版、デハスケ、ロケットミュージック等から、出版 またはレンタルされている。21世紀の吹奏楽「響宴」会員。
主な作品に、
「セレモニアル・マーチ」(JBA下谷賞受賞)、「越中幻想」(富山県福野高校吹奏楽部委嘱)、「ルミナンス-光の都市」(陸上自衛隊東部方面音楽隊委嘱)、「ジャンヌ・ダルク」「アプローズ!」(共に航空自衛隊中部航空音楽隊委嘱)、「ペンタグラム」(サックス四重奏:ヴィーヴ!サクソフォーンクヮルテット委嘱)、「3つの情景」(金管八重奏:北アルプス吹奏楽団委嘱)など。
URL:http://www.sakai-takamasa.net/
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