タイトルの「ウェイアンカー」とは、「錨を上げる、出帆する」という意味です。曲を書き始めた際に、まるで船が港を出発し、大海原に向かい、これから何か大きな物語が始まってゆく、そんな期待を感じながら書いたことからこのタイトルを付けました。金管八重奏の編成の中でも、トランペット3本、トロンボーン3本にホルンとチューバという華やかな編成を選び、金管楽器の持つ輝かしさを十分に活かしたいと考えながら書きました。構成は、非常に分かりやすい急、緩、急の形を取り、2種類のミュートや、フリューゲル・ホルンへの持ち替えなど、様々な音色を使用しています。また全体を通し、機能和声ではなく、自由に音を選んでいきましたが、和音それぞれの持つ引力を感じながら演奏して頂きたいと思います。途中、1stトロンボーンに高い音が出てきますが、特に中学生など、音域に無理がある場合はossiaで演奏してください。(堀田庸元)
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