川口市・アンサンブルリベルテ吹奏楽団からの委嘱により2021年に作曲。
金管楽器ならではのアツいファンファーレと、高度なテクニックを要する連符がこの曲の最大の特徴です。また、アカデミックな手法の中に土俗的な音階の旋律を織り交ぜた事で、独特な世界観漂う音楽に仕上がりました。後半はアップテンポになりますので、推進力を大切に、攻めた演奏を心がけましょう。しかし、アウフタクトや歌う表現が求められる箇所では、テンポが速くても決してリズムが甘くなったり、滑ったりしないよう気を付けてください。打楽器は、特に冒頭の雰囲気作りを大切にしましょう。このムードは、打楽器にしか出せない良さでもあります。リズムの補強、ビートを出すのは勿論、金管楽器の音色に彩りを与え躍動感を演出するのも打楽器の役目です。各楽器の役割を考えながら、上手くコントロールしてみてください。
2022年、山形県・やまぎん県民ホールで行われた、全日本アンサンブルコンテストでは、リベルテのメンバーによる一体感溢れる演奏に心が震えました。あの余韻は、これからもずっと忘れる事はないでしょう。ご支援を賜りましたことをこの場をお借りし厚く御礼申し上げます。
(片岡寛晶)
1983年・福岡県飯塚市生まれ、東京都在住。
東京音楽大学を卒業後、朝日作曲賞に入選。自作曲【天馬の道】が、全日本吹奏楽コンクールの課題曲に選出された。その後、数々の作品が海外に広がりMidwest ClinicやWASBE(世界吹奏楽協会)のカンファレンスにおいて、打楽器をメインとしたオーケストレーションが評価され、多くの支持を得た。手掛けた作品は各レーベルより出版され、音源、映像等は多数。2015年・海上自衛隊横須賀音楽隊、2018年・海上自衛隊東京音楽隊の手によって、片岡 寛晶 作品集のCDがブレーン社より発売となった。2019年・2022年には、全日本吹奏楽コンクール作曲者別ランキング(小編成)にて1位を獲得。また、台湾の吹奏楽コンクールにおいては、最も演奏された作曲家の一人として話題になった。
近年では、教育本の著書、子供向け作品の提供をはじめ、校歌や市民歌の作曲、ブライダル音楽のプロデュース等も行う。
東京成徳大学非常勤講師、北九州マリンバオーケストラRIM音楽監督。
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