クラリネット奏者・井上幸子さんの委嘱により2020年冬に作曲。井上さんのバイタリティーの高さ、バスクラリネットに対する熱意といったものを、天から地まで縦横無尽に飛び回る龍の姿に置き換え、無伴奏ソロ曲として制作しました。
曲は『地』(最低音域実音C)から『天』(高音域)まで一気に駆け上る強奏から始まります。その後ゆっくり地面まで降り、さらにC音より低い『地中』へ。しばらく静謐な世界でモノローグが歌われますが、突如覚醒したかのごとく動き出す強奏が世界を変え、そのまま6連符のアルペジオが続く精力的な部分に入っていきます。徐々に上昇していく音型がいつしか冒頭の動きに姿を変え、クライマックスへ。最後はまた静謐な世界へと戻っていき音楽は幕を閉じます。
井上さんの魅力を最大限に引き出すべく、『技術的な高さ』と『歌』の両方の要素を込めつつ、内容としては聴き手にもわかりやすいものを目指しました。
1977年、北海道生まれ。北海道中標津高等学校を卒業後、尚美学園短期大学(現・尚美学園大学)音楽学科作曲専攻を経て東京ミュージック&メディアアーツ尚美 音楽芸術表現コース(現・尚美ミュージックカレッジ 音楽総合アカデミー学科3・4年次)を卒業。 卒業後は大村哲弥氏のもとで約2年間研鑽を積む。これまでに作曲を松下功、大村哲弥、延原祐の各氏に師事。
2000年、「セレモニアル・マーチ」がJBA (日本吹奏楽指導者協会)「下谷賞」(最高賞)を受賞。 同作品は2005・2006年度の中部日本吹奏楽コンクール課題曲にも選定された。2015年開催の第70回国民体育大会「紀の国わかやま国体」では式典音楽(入場行進曲)を全曲担当。作編曲作品の多くは、フォスターミュージック、ブレーン、CAFUA、ウィンズスコア、ウインドアート出版、デハスケ、ロケットミュージック等から、出版 またはレンタルされている。21世紀の吹奏楽「響宴」会員。
主な作品に、
「セレモニアル・マーチ」(JBA下谷賞受賞)、「越中幻想」(富山県福野高校吹奏楽部委嘱)、「ルミナンス-光の都市」(陸上自衛隊東部方面音楽隊委嘱)、「ジャンヌ・ダルク」「アプローズ!」(共に航空自衛隊中部航空音楽隊委嘱)、「ペンタグラム」(サックス四重奏:ヴィーヴ!サクソフォーンクヮルテット委嘱)、「3つの情景」(金管八重奏:北アルプス吹奏楽団委嘱)など。
URL:http://www.sakai-takamasa.net/
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