ミナ・ハニ 打楽器群のために(4-5重奏)
静岡学園 委嘱作品。
原曲は仙台城南高校吹奏楽部からの委嘱で書き上げた、ミナ・ハニ バリトンサックスとマリンバによるデュオでした。いつか打楽器アンサンブル版のリメイクが出来たら面白いだろうなと思っていた矢先、静岡学園高校吹奏楽部顧問の小澤 篤先生から「打楽器四重奏を好きなように書いて欲しい!」とタイミングよく依頼を受けた私は迷わず、よし!この路線でいこう、と勢いそのままに内容を拡大、新たな旋律を紡ぎ四重奏版を完成させたのでした。静学の高校生達の探求心に溢れた演奏は大変素晴らしく、拙作ながら確かな手応えを感じました。
翌年、何か五重奏はないですか?と、白山市立北星中学校吹奏楽部からの問い合わせに更にピンときた私は、四重奏版を改編しニューバージョンとして五重奏をお披露目するという夢を叶えることができました。
作品が進化する過程を体感した事で、オーケストレーションを見直す良いきっかけになり、この度、四重奏と五重奏のどちらも楽しめる楽譜が完成しました。
ミナ・ハニとは、ペルシャ絨毯の模様の一つです。マカーム音階を用いて中東の響きに拘りました。打楽器ならではの強く印象に残る冒頭の衝撃音は、曲を締めくくる終止音でもあります。癖の強い土俗的な旋律一つ一つが歌であり、ダラブッカの音色により更に良いムードを演出します。Gのマリンバから派生するダンスは、軽やかなノリの中に妖艶な雰囲気を感じて頂けると質の高い演奏になります。
Perc.1と2は撥の持ち替えが多く移動も大変ですので、練習を進めていく中で、楽器のセッティングを少しずつ調整しながら試してみる事をお勧め致します。
マルチの要素を取り入れた個人技光る四重奏、色彩豊かで心地よい響きの五重奏は技術的に難しい所もありますが、ハマれば夢中になれるのではないでしょうか。
結びに、出版に際し、静学の小澤先生には大変なご尽力を賜りました事を、この場をお借りて厚く御礼申し上げます。(片岡寛晶)
仕様
MINA KHANI - FOR PERCUSSIONISTS
Specifications
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- ARTIST
- Composer: Hiroaki KATAOKA
- INSTRUMENTATION
- Percussion / Quartet (4parts)
- PRODUCT TYPE
- Set / ENSEMBLE
- DURATION
- 0:05:00
- PUBLISHER / Code
- CAFUA Records / CEM-087
- RELEASE
- 2022/07/15
- OVERSEAS SHIPMENT
- No
- EUROPEAN PARTS