I 入道雲、湧き上がる
II 夏神が来る!
III 夕焼け、ひとり
IV 友と過ごす夏休み
V 夏雲の彼方へ
小編成作品、演奏グレードが3~4といったご要望の他に、次の様なことを心がけて作曲にあたりました。
シンフォニックであること、美しい倍音が響くこと、心に残る印象的な旋律があること。また、ハンド・クラップやコーラスなどにより表現の幅を広げることも試みています。そして何よりも、一夏をこの曲と過ごす中学生の皆さんに恥じない曲であること。もう二度と戻って来ることはない、彼らや彼女らの吹奏楽コンクールの夏が、ずーっと想い出に残りますように!そう祈りながら。(河邊一彦)
宮崎県に生まれる。
大分県立芸術短期大学付属緑ヶ丘高等学校音楽科、武蔵野音楽大学音楽学部器楽科においてクラリネットを専攻。
クラリネットを故千葉 国夫氏に師事。1977年10月から2014年3月まで海上自衛隊音楽隊に在籍し、クラリネット奏者、指揮者として国内外において演奏活動を行った。この間、1990年には、東京藝術大学音楽学部(聴講生)、2003年から2005年には桐朋学園大学音楽学部(指揮研究生)において、指揮法、作曲理論等を学ぶ。2010年3月から2014年3月までの間、海上自衛隊東京音楽隊長として日本各地において演奏活動を行うとともに、国内外吹奏楽作品の録音を積極的に行った。特に「祈り 未来への歌声」(UNIVERSAL CLASSIC & JAZZ UCCY-1032)は、「第55回日本レコード大賞」企画賞、「第28回日本ゴールドディスク大賞」クラシック・アルバム・オブ・ザ・イヤー、「第6回CDショップ大賞」クラシック賞の3冠を受賞。また、本アルバム等による吹奏楽界への貢献から、2014年度「第24回日本管打・吹奏楽学会アカデミー賞」演奏部門を受賞。
作曲家としては、ジャンルにとらわれない歌心あふれた作品を発表し、吹奏楽コンクールやコンサートなどで取り上げられている。特に、「歌と吹奏楽」の融合を意図した「交響組曲 高千穂」第2曲 仏法僧の森、「嵯峨野~ソプラノと吹奏楽のために~」などは吹奏楽の新しい可能性を追求した作品として注目されている。なかでも東日本大震災のために作曲された「祈り~a Prayer 」は、ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団、仙台フィルハーモニー管弦楽団、東京ヴィヴァルディ合奏団、ニュージーランドのソプラノ歌手ヘイリー・ウエステンラ等のコンサートでも取り上げられている。
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