12月25日15時を持ちまして、
2025年内出荷の注文受付を終了いたしました。
以降のご注文は年明け
【 2026年1月7日(水)以降順次出荷 】
となります。予めご了承ください。
本年もたくさんのご愛顧を賜りありがとうございました。
よいお年をお迎えください。
不整脈のひとつである心房粗動を英語で“atrial flutter”と書くのだと知った時、「心房がフラッターしている状態か・・」と至極明快な理解を得ました。我々にとってフラッターと言えば、もはや特殊というほどでもない管楽器奏法の一つです。ドイツ語であるFlatterzungeの表記が一般的でしょうか。今回は“flutter”に比べてやや狭義な“aflutter”をタイトルとし、動悸や動揺といったイメージを持って作曲にあたりました。ちなみに、曲中にフラッター奏法は出てきません。A音が基音ということもありません。何は無くともふと胸を締め付ける息苦しさについて考えていたのです。
2018年、サクソフォン奏者である松下洋氏により委嘱され、同年のリサイタルにおいて初演されました。彼の音楽こそ不規則で原始的な鼓動に満ちたものであり、圧倒的なエネルギーの奔流に飲み込まれたことはとても幸せなひと時であったと思います。(井澗昌樹)
大阪教育大学教養学科芸術専攻音楽コース卒業。同大学大学院芸術文化専攻修了。作曲を澤田博、北川文雄の両氏に師事。
主な作品に、バリトン独唱と管弦楽のためのカンタータ「倭建命 流離譚」、トランペット八重奏曲「四季の奏鳴」など。吹奏楽作品に、「火の断章」(2008年度全日本吹奏楽コンクール課題曲)、「Bye Bye Violet」、「愛の祭壇」など。