エミール・ワルトトイフェル(1837-1915)は、ストラスブール生まれのフランスの作曲家で、パリ音楽院でマルモンテルに師事しました。ナポレオン3世妃つきピアノ奏者および帝室舞踊監督をつとめた他、ヨーロッパ各地で、バレエ音楽の作曲家・指揮者として活躍し、作品では250曲以上にのぼるワルツが重要で、当時から広く親しまれていました。
このワルツ『女学生』は、『スケートをする人々』と並ぶ彼の代表作で、本来のタイトルは、スペイン語で「学生のオーケストラ」という意味です。
オリジナルの楽譜には、「ポール・ラーコムの二重唱およびスペインの民族的な旋律による」というサブタイトルが付けられており、ワルトトイフェルが他人の作品を巧みにワルツに仕上げたことがわかります。
第1ワルツは「エストゥディアンティーナのルフラン」、第2ワルツは「エストゥディアンティーナのクープレ」と「秋の歌」、第3ワルツは「エストゥディアンティーナのホタ」と「ティラーナ(舞曲)」、第4ワルツは「カディスの港」と「トリーピリ(歌曲)」から構成されています。
カスタネットやタンバリンが陽気に活躍するスパニッシュ・ワルツです。
この吹奏楽編曲は、千葉県立船橋東高等学校吹奏楽部の委嘱によるものです。原曲は、ニ長調を基調としていますが、半音上げて変ホ長調を基調とし、演奏しやすくなっています。E♭Cl.、Ob、Basson、Cornet、St.Bassは、なくても演奏できます。カスタネットは、できれば三枚板のトレモロ用カスタネットを使用していただけると、曲の雰囲気に合うと思います。それぞれのワルツの特徴を生かし、楽しく生き生きと演奏していただければと思います。
千葉大学教育学部音楽科卒。千葉市立犢橋(こてはし)小学校、千葉市立幸町第三小学校、市川市立大柏小学校、市川市立新浜小学校、市川市立真間小学校教諭を経て、現在に至る。
在職した5校では、吹奏楽部を創設または継続指導し、5校すべてを各種コンクールで、計14回の全国一位に導いた。現在は、長年のバンド指導の経験を生かし、フリーの「スクールバンドサポーター」として、千葉県をはじめ全国の小中高等学校のバンド活動を支援している。
顧問や部員の悩みに寄り添い、バンド運営・基礎指導・選曲・楽曲指導・アレンジなど多方面からそのバンドに合った指導を展開し、顧問や部員たちに多くの夢と勇気を与えている。また、講演会や講習会講師、各種大会審査員なども務め、吹奏楽界および音楽教育界で幅広く活動。
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