1.前奏曲
2.サラバンド
3.ガヴォットとミュゼット
4.アリア
5.リゴドン
1. 前奏曲
オリジナルでは、10小節目から15小節目にあるバリトンのスタッカートは弦楽器のピッチカートで演奏され、17小節目から18小節目のスタッカートは弓で演奏されています。
音をイメージしてそれぞれ長さを変えて演奏してみてください!(木藤良)
2. サラバンド
サラバンドは、スペインの古い舞曲で、本来カスタネットと歌の伴奏で踊ります。
1楽章の前奏曲とはがらりと音色を変えて、優しく温かい息で演奏しましょう。
ゆったりとしたテンポの中でもアーティキュレーションを少しはっきりめに出すと、より舞曲らしい雰囲気が出るでしょう。
9小節目からのバリトンサックスパートに出てくるスタッカートは、弦楽器のピチカートのように、少し余韻のあるニュアンスで演奏してみてください。(平賀)
3. ガヴォットとミュゼット
ガボットは軽やかに、ミュゼットは音を保つように演奏しましょう。
実際弦楽器で演奏する場合、mからの四分音符はten.bar.はピチカート(弦を指ではじいて演奏)、alt.はアルコ(弓で演奏)です。
同じスタッカートでもニュアンスの違いを表現してみて下さい。fからは全員アルコです。
ダイナミクスの幅がかなり大きく書かれていますが、πを意識し過ぎて縮こまったり、 を意識し過ぎて硬くなったりしないよう注意して下さい。大らかな気持ちで演奏しましょう!(塩安)
4. アリア
フレーズをより長く感じて叙情的に演奏しましょう。
初めから終わりまで続く8分音符の伴奏形は、曲の流れを創る非常に重要なパートです。
短かすぎず長すぎない音型で、決して停滞しすぎないようにテンポ感を揃えてアンサンブルしてください。旋律は優雅に!
この楽章でのスタッカートも、弦楽器のピチカートをイメージして演奏してみてください。(平賀)
5. リゴドン
リゴドンは、南フランス・プロヴァンスの農民舞踏に由来し、急速で活発なテンポの舞曲です。
前半はリズミカルに、そして中間部は和声感を楽しみ、そしてダ・カーポした後は再び賑やかに・・・といった場面転換をはっきりさせてみてください。旋律以外のスタッカートは全て弦楽器のピチカートをイメージして演奏してください。
最後のフェルマータは5人でしっかりタイミングを合わせて終われると良いですね。
その際に、音の処理が雑になりすぎないように気をつけましょう。(平賀)
1979年生まれ、石川県輪島市出身。昭和音楽大学、並びに、フランス国立セルジー・ポントワーズ音楽院卒業。第19回日本管打楽器コンクール第5位入賞。第20回FMAJI国際コンクール(フランス)において審査員12人全員一致の一位受賞、並びに全部門総合優勝、併せてOISE賞受賞。
2005年10~12月にはソリストとしてOISE音楽祭ツアーに参加、パリ国立高等音楽院ロレア・オーケストラをはじめとするプロ・オーケストラと数多くのコンチェルトを共演、コンサートを行った各地知事よりメダルを授与される。現在、ソロのほか国内主要オーケストラのエキストラ、室内楽などで活動、後進の指導にもあたる。
サクソフォーンを彦坂眞一郎、松村恵子、J.Y.フルモーの各氏に、室内楽を彦坂眞一郎、武藤賢一郎、L.マロンの各氏に師事。Saxophone Quartet athenaソプラノ・サクソフォーン奏者。
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