チャイコフスキーの音楽は、数あるクラシック音楽の中でも極めてロマンチックかつドラマチックで、聴き手の心を強く揺さぶり、知らず知らずのうちに惹き込んでしまう魅力を持っています。
この交響曲第4番は、本来は管弦楽による全4楽章から成る古典的な形式の交響曲です。標題はついていませんが、全曲を通して、作曲者自身に降りかかる暗い運命に対する絶望とあきらめ、幻想、そして運命に対する勝利が描かれていると言われています。
第4楽章では、このうち「運命に対する勝利」の音楽が表現されています。曲は、最高に明るく元気に始まりますが、すぐにセンチメンタルな第2主題が現われ、さらに終盤では重く決然とした第1楽章冒頭の”運命のテーマ”が再現され、暗い運命が影を落とします。しかし、最後には明るい希望が打ち勝ち、喜びのうちに曲が閉じられます。「喜びのうちに」とはいうものの、曲を結ぶのは明るく響く長調の和音ではなく「へ音(ファ)」のユニゾンであり、何か暗示的な雰囲気を感じさせます。
千葉県出身。東京音楽大学(トランペット専攻)卒業。トランペットを故金石幸夫氏に師事。
卒業後、千葉市立土気(とけ)中学校に着任。同校吹奏楽部を指導し、吹奏楽コンクール全国大会へと導く。また、土気シビックウインドオーケストラでは、レコーディングや演奏旅行、多くのアーティストとの共演など多くの実績を残している。
特にレコーディング分野では、新曲を中心とするCD作成に於いて、相当数のタイトルをリリースし、国内外で高い評価を受ける。また、国際交流にも積極的に参加し、文化庁文化国際交流事業に度々参加し、音楽監督として参加し好評を博す。併せて、海外への講習会にも招聘される。
現在、全国のバンドのアドバイザーとしての活動やコンクールの審査員、執筆活動や編曲活動など多くの成果を挙げている。近年はオーケストラ・合唱を指揮しての演奏会も多く、いずれも好評を博す。神奈川フィル、仙台フィル、シエナウインド、航空・海上自衛隊音楽隊との共演では意欲的なプログラムに取り組んだ。これまでに東京ミュージックメディアアーツ尚美、尚美学園大学、東京音楽大学、東海大学吹奏楽研究会で後進の指導に当たる。
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