皆様ご存知のことと思いますが、最近邦人吹奏楽世界では数多くの標題音楽や描写音楽が作曲されています。
このこと自体は決して悪いことではありませんが、何事も「過ぎたるは及ばざるが如し」です。音楽作品には音楽で具体的に何かを表現している、標題音楽や描写音楽とは違う作品もあります。むしろこっちの方がクラシック音楽の世界では主流と言っても良いでしょう。所謂「絶対音楽」と分類される音楽です。
そこに書かれている音が新たに音を生み出す、そしてそれが時間的にも立体的にも有機的に結合、発展をしてある種の哲学的世界を構築するのです。
以前から以下のような質問をメールなどで受けることが多くあります。
「天野先生、この曲の練習番号Eからは具体的にどんなことを表現しているのでしょうか?生徒たちに伝えたいので、わかりやすく教えてください」などです。
前出のように、そういった解釈とは別な音楽が数多く存在します。バッハのフーガの技法などは描写音楽などとは対極の作品と言えます。
この作品も「絶対音楽」とし作曲しています。ですから具体的な描写などは一切していません。
タイトルの「プロフォンドウム~地底」は今回初演の指揮をしてくださった私が最も敬愛する指揮者の一人である、加養先生がこの曲のイメージから触発されて命名してくださいました。本当にありがとうございました。(天野正道)
映像音楽、現代音楽、歌謡曲、Jazz、演歌から吹奏楽まで節操無く書く作曲家、指揮者。自作曲のみならず他人の曲までずうずうしく指揮する。ヱヴァンゲリヲン新劇場版、ベルセルク、進撃の巨人、シン・ゴジラ、シン・エヴァンゲリオン、シン・ウルトラマンなどでは盟友、鷺巣詩郎氏作品の管弦楽編曲を担当ワルシャワフィルとのセッションでは指揮も担当する。SEGA主催のシンパシー2013、爆破予告がされ厳重な警備の中で開催されたシンパシー2015、緊急事態宣言前夜に開催されたシンパシー2021、シン・ゴジラ対エヴァンゲリオン交響楽(2017)での管弦楽作、編曲、指揮を担当する。演奏は東京フィルハーモニー交響楽団、新国立劇場合唱団など。
吹奏楽関連では東京佼成ウインドオーケストラ演奏による「吹奏楽大作戦」や、東京佼成ウインドオーケストラ(於東京芸術劇場)、オオサカシオンウインドオーケストラ(於愛知県芸術劇場、於大阪シンフォニーホール)の演奏による「エヴァンゲリオン・ウインドシンフォニー」でも吹奏楽編曲と指揮、MCを担当する。またニュー・サウンズ・イン・ブラス2015~では故岩井直溥氏の後を継ぎ指揮、編曲を担当している。
何故か国立音楽大学作曲科首席卒業、同大学院を首席修了しており、第23回、24回日本アカデミー賞優秀作曲賞などを受賞している。
現在東京音楽大学客員教授、尚美ミュージックカレッジ専門学校特別講師を務めている。
今まで作品を提供、共演した中にはロンドン交響楽団、ポーランド国立ワルシャワ交響楽団、ニューヨーク室内管弦団、ヴェルサイユ室内管弦楽団、ロンドン・スタジオ・オーケストラ、ハリウッド・エンジェルシティ・オーケストラ、東京交響楽団、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、東京佼成ウインドオーケストラ、シエナウインドオーケストラ、オオサカシオンウインドオーケストラ、スティービー・ワンダー、フィル・ウッズ、トゥーツ・シールマン、エリック・ミヤシロ、オフラ・ハザ、X-Japan YOSHIKI、布施明、矢沢永吉などがいる。
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