奔放的な第一楽章は「夏+風」。「Summer Breeze」とは「夏の微風」だろうか、憧憬的な印象を受ける言葉である。穏やかな記憶はいつも、ほんの少しの憧れを道連れにしているものだ。この楽章のみ、単一で演奏することが可能。
「秋+土」に依る第二楽章は、諧謔的な音型と、終着点のないコラールから成る、やや無機質な楽想。くるくると旋回して欲しい、人知れず土に落ちる枯葉のように。やがて、再生の時が来るだろう。
第三楽章は「冬+水」より、涙をイメージしたもの。フリューゲルの柔らかい音塊は、東洋的な音の拡がりを目指したものであり、その中に、トランペットが固有に持つ歌を響かせたかった。感情の昇華を一義に置いて作曲された楽章。涙を知っているから、人は哀しみが感じられるのだと思う。
狂乱的で、何一つ調和的なものが感じられない季節…第四楽章は「春+火」より、桜が連想された。咲いているなどと云う形容では、その本質に遠く及ばない。桜は燃えている。命の短さに懸ける、その狂気性こそが、とても美しい。(井澗昌樹)
I - Summer Breeze
II - Autum Circle
III - Winter Tears
IV - Spring Madness
大阪教育大学教養学科芸術専攻音楽コース卒業。同大学大学院芸術文化専攻修了。作曲を澤田博、北川文雄の両氏に師事。
主な作品に、バリトン独唱と管弦楽のためのカンタータ「倭建命 流離譚」、トランペット八重奏曲「四季の奏鳴」など。吹奏楽作品に、「火の断章」(2008年度全日本吹奏楽コンクール課題曲)、「Bye Bye Violet」、「愛の祭壇」など。
For foreign customers,
You can now purchase from overseas via WorldShopping BIZ.
Study scores, ensembles, and CDs can be ordered directly from our website.
Rental sheet music and some other items are not covered by this cart system, so please contact us by email.
12vcxjle0y28
スタディスコア10冊以上で30%OFF
対象カテゴリ
30 % OFF
残発行枚数:75
下限金額:¥28,600
有効期間:2023/03/01 ~ 2024/12/31