「オルフェの竪琴」は2009年、尚美アカデミーウィンドオーケストラの委嘱によって作曲され、加養浩幸指揮、同団体によって2010年1月24日に初演されました。
この作品はギリシャ神話に登場する竪琴の名手、オルフェウスの逸話を題材に作曲されました。愛する妻エウリディケを失って悲しみに暮れるオルフェウスは、彼女を取り戻す為に冥界に行くことを決心。地獄の番人たちは彼の演奏する竪琴に魅了され、オルフェウスは冥界の王ハデスの元へと辿り着きます。
彼の竪琴はハデス夫妻を魅了し、地上に出るまで決して妻を振り返らないという条件で、彼女を地上に連れ戻す事を許可。2人は急いで地上を目指して進み、あと一歩で地上に出られるという所まで来て、不安になったオルフェウスは妻を振り返ってしまい、エウリディケは再び冥界へ落とされてしまいます。以後、彼は永遠に妻と会うことが出来なくなりました。
ドラマチックな音楽が展開され、演奏会やコンクール等、プログラムに華を添えることでしょう。(広瀬勇人)
下記、作家自身によるコンクール向けカット案です。
●具体的なカット案は以下の通りです。
カット前の演奏時間:約7分03秒
【カット案】 (7分以内)
(1) 最初から120小節目終わりまで演奏した後、133小節目に飛ぶ。(121~132小節目をカット。120小節目の Trb. / Euph. の音もカット。その代わりに、Cornet と Hr の132小節3, 4拍目の2分音符をアーフタクトとして演奏する。)
(2) 165小節目終わりまで演奏した後、174小節目から最後まで演奏する。(166~173小節目をカット。)
●演奏時間:(1)と(2)合計で33秒程度短縮により約6分30秒
東京生まれ。国際基督教大学高等学校を卒業後、東京ミュージック&メディアアーツ尚美を首席で卒業。その後アメリカのボストン音楽院作曲科で優秀賞を受賞し卒業し、ベルギーのレメンス音楽院大学院にて作曲をヤン・ヴァンデルローストに師事。同校の作曲科および指揮科を卒業し、修士号を取得。
日本現代音楽協会新人賞入選、ニューイングランド学生作曲コンクール第1位、21世紀の吹奏楽「響宴」入選。日本、ヨーロッパの核出版社より多くの作品が出版され、ドイツ、スイス、シンガポールの吹奏楽コンクールの課題曲に選出される。
作曲をヤン・ヴァンデルロースト、ピート・スウェルツ、アンディ・ヴォース、松平頼暁の各氏に師事。指揮者としても精力的に活動する他、吹奏楽コンクール、アンサンブル・コンテストの審査員、講習会講師、21世紀の吹奏楽「響宴」の選曲委員などを務める。
尚美ミュージックカレッジ専門学校講師。著書「必ず役立つ 吹奏楽ハンドブック 小編成編」「吹奏楽のための 読譜とソルフェージュがわかる本」「吹奏楽部員のための 楽典がわかる本」(以上ヤマハ)、DVD「小編成バンドのための『サウンドバランス・メソッド』」「生徒だけで作り上げる アンサンブル」(以上ブレーン)、「指導者・奏者のためのアンサンブル指導」(ジャパンライム)。
「広瀬勇人オフィシャルHP」 http://www.hayatohirose.com/
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