「荒城の月」冒頭Freelyのフルートは尺八っぽく。また楽譜に拘らずアドリブしても結構です。前半では少し重々しくなるように、メロディにあえてスラーをつけていませんが、吹きやすいようにつけても構いません。「からたちの花」は、歌うというより語るような揺れがポイントです。楽譜にある細かい指示を意識し、実際に歌手が歌っているCDなどを参考にしてみてください。そして、二人の息をよく合わせる練習をしましょう。(※sotto voce:ひそやかに/esitando:ためらって/in fretta un poco:少し離れて/lungh'mo:長く)「待ちぼうけ」はコミカルになるようにアレンジしています。装飾音符でそれを誇張してみましたが、大変すぎる時は外してください。全部外すのではなく、無理のないところは入れる…というのが良いと思います。「この道」は、朗々と歌うところと語りかけるように歌うところの塩梅が表現のツボとなります。歌詞を読んで、また、歌手が歌っているCDなどを参考にして真似してみましょう。「ふるさと」ではあえてダイナミクスを書いていません。さまざまな自発的なアイディアでニュアンスをつけてみてください。バリエーションが難しくしければ36小節目に入らず51小節目に飛んでください。
最後に、このアレンジは「フルートとオーボエ」のデュオを想定して編曲しています。もし他の楽器で演奏する際には、オクターブなどは適宜上げ下げして演奏しやすいようにしてください。
※フルートとオーボエのために書かれたアレンジですが、オーボエパートはフルート、クラリネット、アルトサクソフォンでも演奏ができるようオプション譜が同梱してあります。
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